かながわブランド登録 湘南ちがさきMILK誕生

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生乳を出荷するかきざわ牧場で、湘南ちがさきMILKを手に笑顔の柿澤夫妻

「かながわブランド」は地産地消を推進するため、県内の優れた農林水産物や加工品をかながわブランド振興協議会が登録する制度です。茅ヶ崎市ではトルコナスやちがさき牛などに加え、市内の酪農家の生乳を100%使った「湘南ちがさきMILK」が新たに登録されました。
茅ヶ崎でつくられた新鮮でおいしいかながわブランドを食卓へ取り入れてみませんか(下記に続く)。

湘南ちがさきMILKのかながわブランド登録への道のりやおいしさのひみつ、今後の展開などを、かきざわ牧場を経営する柿澤博さんと美(みり)里さん夫妻、湘南ちがさきMILKを加工・製造している長谷川裕(ゆたか)さんにお話を伺いました。
※以下敬称略

■湘南ちがさきMILK STORY
Q：かながわブランドに登録されるまでの道のりは?
柿澤：茅ヶ崎には牧場が5つあり、それぞれの牧場が生乳を乳業メーカーに卸しています。地域の子どもたちが搾乳体験などを行う中で、「この牧場の牛乳を飲みたい」という声も。私たちも自分たちの牛乳を地域の人に飲んでほしいという思いがありました。また、近年は餌の高騰などから経営が厳しく、昨年は廃業の危機に陥りました。その際、たくさんの支援や応援メッセージをいただいて、地域に受け入れられていることを改めて実感しました。
長谷川：私は茅ヶ崎の生乳を使ったローカルなアイスクリームを作りたいと思って市に相談していました。
柿澤美：地域に根差した牧場として、生乳を自分たちで加工・販売する6次産業化を目指していましたが、ハードルが高くて簡単にはできないと思い込んでいました。そんな時、市の担当者を介して長谷川さんに出会いました。牛乳を試飲した長谷川さんの返事が「すごくおいしい。このまま牛乳で出したい」でした。2021年にアイスクリーム、2023年に牛乳の商品化が実現。牛乳を多くの人にPRする方法の一つが、かながわブランドの登録でした。農と商がタッグを組んだ取り組みも珍しく、登録の審査会で高い評価を得ました。

Q：湘南ちがさきMILKの特徴は?
柿澤：茅ヶ崎市畜産会所属の牧場で搾乳した生乳だけを使った牛乳で、牛乳を使った加工品や飲食店のメニューなども名称を使用できます。低温殺菌で、ホモジナイズ処理(生乳に含まれる脂肪球を小さく均一化)をしないため、しぼりたてに近い味わいです。
長谷川：牛乳は本来、すっきりとして甘みがあります。同じ生乳でも加工の仕方でこんなに違いがあるのかと驚きました。また、集荷した翌日、店頭に並ぶので新鮮。製造所は牧場から5分の近さでフードマイレージも小さく、環境にやさしいですね。

Q：今後の展望を聞かせてください
長谷川：いろんなお店で地産地消として牛乳を使い、発信していただけるようになるといいかな。市内外の人に味わってもらうため、道の駅などの販路拡大も考えています。
柿澤美：子どもたちに「あの牧場の牛乳だね」と飲んでもらいたい。顔が見える安心感や食育にも繋がっていけばいいですね。

■50人にプレゼント
湘南ちがさきMILK(200ml)1本
(上に浮いてくるクリームもおいしい)

▽「広報ちがさき」へのご意見、ご感想をお聞かせください
アンケート回答者の中から抽選で50人に、プレンティーズミルク and チーズファクトリー(みずき3-1-6)で使える湘南ちがさきMILKの引換券をプレゼント。
※当選は引換券の発送をもって代えさせていただきます(商品の発送はしません)。引換券を上記店舗に持参し、プレゼントと交換してください
応募締切：8/31(土)

■湘南ちがさきMILKを購入できる店舗
プレンティーズミルク and チーズファクトリー、プレンティーズ茅ヶ崎本店、スーパーマーケットたまや(浜竹店・浜見平店)、マックスバリュエクスプレス(茅ヶ崎浜須賀店、茅ヶ崎若松店、寒川中瀬店)、ペルシモン(かきざわ牧場内ショップ。

予約販売：【電話】51-0940

■茅ヶ崎を食べよう
他にも、市内で生産・加工しているかながわブランド登録品を紹介します。

▽茅ヶ崎のトルコナス
艶やかな白色で、皮が薄く柔らかい。火を通すととろけるような食感

▽さがみのかぶ
白く光沢があり、肉質は緻(ち)密で甘く、葉までおいしく食べられる

▽さがみのトマト
農薬などを減らして栽培。完熟系の品種で甘みと酸味のバランスが良い

▽ちがさき牛
おからや海藻など独自の餌と地下水を与えて飼育。くどくないおいしい脂が特徴

▽やまゆり牛
「和牛のように上質な牛肉をお手軽に」がコンセプト。やわらかな肉質の牛肉

▽湘南和牛
選び抜かれた飼料でストレスなく丁寧に飼育。脂肪がまろやか
※かながわブランド振興協議会提供

▽湘南しらす(生・加工)
鮮度抜群で、釜揚げしらすの他、3月中旬～12月に生しらすが味わえる

▽生芋こんにゃく・生芋つきこんにゃく
無農薬・自然農法で育てられた県内産の在来種こんにゃく芋を100%使用。弾力があり素材の風味が楽しめる

問合せ：農業水産課
【電話】81-7145