■高校生たちが受け継ぐ「乙女文楽」の舞
人形浄瑠璃文楽は通常3人で一体の人形を操りますが、「乙女文楽」は人形を体に固定することで人と動きを一体化させ、一人遣いで細やかなしぐさや豊かな感情が表現できる伝統芸能です。茅ケ崎高校文楽部は、茅ヶ崎市に本拠を置く桐竹智恵子師匠に指導を依頼し創設された、66年の歴史を持つ県内でも珍しい部活動です。現在部員は3人。卒業生の協力もあり、岡本あづま師匠による指導のもと活動を存続しています。部員のみなさんは、「文化財に指定されるような人形を操ったり、舞ったりすることは貴重な体験。今後は全国大会も目指したい」と話してくれました。先人の思いを未来につなげる若き舞いに、これからも注目です。
・茅ヶ崎市郷土芸能大会に出演した茅ケ崎高校文楽部。演目の「寿式二人三番叟(ことぶきしきににんさんばそう)」は、五穀豊穣や国土安穏(あんのん)を祈り、舞台を清める意味を込めて大会の第一番に上演
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