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氷室夫妻が愛した椿を未来へ

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神奈川県茅ケ崎市

氷室椿庭園は、三井不動産の元副社長で植物愛好家であった氷室捷爾(しょうじ)さん・花子さん夫妻のご遺族から市に寄贈されたもので、1991年に開園しました。今回、認定されたナショナルコレクションをはじめ、庭園は当時の雰囲気を残したまま保存されています。氷室さんが大切に育てた椿や庭園の魅力を紹介します。

■茅ヶ崎市氷室椿庭園 氷室氏作出ツバキコレクション
ナショナルコレクションは、野生種、栽培種に関わらず日本で栽培されている文化財、遺伝資源として貴重な植物を守り、後世に伝えていくことを目的に、公益社団法人日本植物園協会が制定した認定制度です。
今回認定された40品種のツバキは全て国際ツバキ協会に登録され、そのうち17品種が農林水産省の種苗(しゅびょう)登録品種です。
・コレクションの「氷室雪月花」。淡い桃色の地に紅の吹きかけ絞りが入る珍しい品種[人気]

■氷室椿庭園の見どころ
▽[Point]珍種や氷室種など貴重な椿が一堂に
広さ約2800平方メートルの庭園には、ツバキ、マツ、バラ、サクラ他1300本におよぶ低木類が植えられています。約900本のツバキは、在来種といわれるものが350本、氷室さんが交配・育成したものが550本あり、交配したもののうち200本(121品種)が命名され氷室種と呼ばれています。
氷室さんが集めた椿には古くからあったものや珍しいものなど貴重な品種も見られます。
・小道を歩きながら、椿を間近で鑑賞できる

鑑賞のポイント:花びらが5〜7枚程度の一重咲き、8枚以上の八重咲き、筒状の筒咲き、おしべ・めしべが花びらのように変化した唐子(からこ)咲きなどツバキの形・色・名称にも注目を。

▽[Point]別荘文化を伝える旧氷室家住宅主屋
敷地北寄りに建つ旧氷室家住宅主屋(しゅおく)は、1935年に建築された木造2階建てで、夫妻の住居として使われました。昭和期の都市近郊における別荘開発の様相を伝える建造物として、国の登録有形文化財に登録されています。
歌人としても知られた捷爾さんは、東側に和室や広縁(ひろえん)などがある平屋を増築し、四季折々の庭園を楽しみました。現在は氷室椿庭園の一部として、外観が公開されています。

■ナショナルコレクション認定記念 講師と歩く 氷室椿庭園ガイドツアー
氷室椿庭園の椿の生い立ちやナショナルコレクションなどについて、長年椿の管理に携わる講師の解説付きで庭園を巡ります。

日時:3/14(金)10時~11時
※雨天時3/17(月)に延期。3/17が雨天の場合は中止
対象:市内在住の方20人〈抽選〉
講師:篠田朗彦(あきひこ)さん(元「県立大船植物園」園長)
申込:2/4(火)~21(金)にオンラインで

■氷室椿庭園
場所:東海岸南3-2-41
交通:茅ケ崎駅南口から徒歩20分/神奈中バス「東海岸南三丁目」下車徒歩5分/コミュニティバス「恵泉幼稚園前」下車徒歩7分
開館時間:9時~17時
休園日:月曜日(月曜日が祝・休日の場合は翌日)
※3月中は無休

問合せ:氷室椿庭園
【電話】82-2823

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問合せ:公園緑地課
【電話】81-7194

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