季節も秋らしくなり、気が付くと今年も残り2か月となりました。あまりに夏が長く、秋が短く感じます。
空き家問題は、地方・都市圏問わず大変な課題です。住宅総数が世帯数に対し、約1,000万戸も余る時代が来たとも言われ、2040年には全国で10軒に4軒が空き家になるとの試算もあるほどです。逗子市でも利用目的のない空き家は増加傾向にあると考えられます。
空き家は相続と関係し、その奥にさまざまな要因があります。市では、相談先が分からない方への支援として「空き家ワンストップ相談窓口」、宅建士や行政書士などの協力を得て「空き家アドバイザー派遣制度」を運用しています。また、(株)パブリックサービスは市民貢献事業として「空き家バンク登録支援助成」を実施しています。このように行政と民間とで連携して取り組んでいますが、さらなる解決への決め手を探り続けてまいります。
新たに山あいを造成して宅地化することはできませんが、空き家が適正に市場に供給されるならば、逗子に住みたい多くの方々に対し住居の提供が可能だと考えます。今後も知恵を出し合い、空き家の解消と住みたい方の居住の実現に向けて努力いたします。
逗子市長 桐ケ谷 覚
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