自然環境に恵まれた逗子には、さまざまなスポーツを楽しむ人がいます。そこで、日頃からスポーツに取り組む人の声を紹介します。今年はスポーツ都市宣言40周年。スポーツを生活に取り入れてみませんか。
■フレスコボールで生活が豊かに
◆スポーツが与えてくれた地域で集える「場」
逗子フレスコボールクラブ代表
久野雅実さん(新宿)
週末の逗子海岸に、木製のラケットでボールを楽しそうに打ち合う人たちがいます。彼らがしているのはフレスコボール。ブラジル発祥のスポーツで、ボールを落とさないように相手と打ち合いを続けることから、“思いやりのスポーツ”と呼ばれています。逗子フレスコボールクラブ代表の久野さんは、「始めた当初は打ち合いが10回も続きませんでした。でも、やればやるだけ上手くなる。勝敗ではなく、みんなで作り上げていくことを喜べるスポーツです」と話します。いつ来てもいつ帰っても良い練習スタイルで、気軽に参加しやすいのも魅力の一つ。小学校低学年から高齢者まで、幅広い年代のメンバーが参加しています。
「週末にスポーツをするとリフレッシュできて、月曜からの仕事をまた頑張ろうって思えます。これからもフレスコボールを続けながら、このコミュニティを大切にしていきたいです」
■message from 杉兄弟
◆ウインドサーフィンと共に歩み続けて
逗子在住のプロウインドサーファー杉匠真さん・僚真さん兄弟。幼い頃からウインドサーフィンを続ける2人に、その思いを聞きました。
◆杉 匠真さん
▽大好きなことを続けられる幸せ 生涯かけて恩返ししていきたい
6歳から本格的に始めたウインドサーフィン。技を覚え始めた頃は、ジャンプして回転することが怖かったです。でも、風と波の力で飛ぶのは最高に気持ちがいい。いい技が決まると試合中でも皆でたたえ合う文化も心地よく、続けられることに幸せを感じています。もちろん、目標は世界チャンピオン。そのために体も心も良い状態であるよう、日々トレーニングに励んでいます。また、ウインドサーフィンを多くの人に知ってもらい、体験できる機会を提供していけたら。生涯かけて、このスポーツに恩返しがしたいです。
・PROFILE
当時最年少の14歳でプロ登録、国内外の大会で多くの戦績を残す。2021年U20世界チャンピオン、2023年世界ランキング8位。
◆杉 僚真さん
▽うれしいこと、悔しいこと全て 経験が自分を成長させてくれる
父や兄の姿に影響され、自分も6歳頃から始めました。何度も練習した新しい技を、試合で成功させたときがうれしい瞬間。とはいえ、調子が悪く失敗ばかりのときもあります。そんなときは、あえて無理をせず、できることを重ねていって自分の気持ちを良い方向に持っていきます。分からないことは、兄も含めて周りの先輩に聞くと惜しみなくアドバイスをくれる。そうやって、皆で高め合っていこうという雰囲気も好きなところ。これからも、ウインドサーフィンを通して自分も成長していきたいです。
・PROFILE
今年4月からプロとして活躍する中学校3年生。7月にスペインで開催されたワールドカップU15クラスで優勝、2連覇を達成。
問い合わせ先:文化スポーツ課
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