身の回りの人々や地域の環境、そして自分自身を信じ認めて前向きに生きる市民に、このまちで生きる意味を聞きました。
■誰でも楽しめて笑顔になるスポーツを
スポーツの祭典実行委員会 委員長
スポーツ推進委員協議会 会長
松井 弘喜さん(新宿)
さまざまなスポーツを体験できるスポーツの祭典。毎年開催されるこの一大イベントを、10年前から実行委員として支えてきたのが、スポーツ推進委員でもある松井さんだ。
▽市内のスポーツ活動を盛り上げたい
地域の体育祭を手伝ったことがきっかけで新宿体育会に加入し、スポーツ推進委員を担うようになったのが15年前。さらに、スポーツの祭典には初開催から実行委員として関わり、2020年には委員長に就任。スポーツの祭典では、さまざまなスポーツ団体など関係各所の力を借りて、毎年たくさんのプログラムを提供している。
「体育祭でもスポーツの祭典でも、この種目を入れたら面白いかな、盛り上がるかなと考えるのが好き。そして、参加してくれた人の『楽しかった!』という笑顔を見られたときが最高にうれしい瞬間」と笑う。
▽垣根を取り払うスポーツの力
そんな松井さんの夢は、スポーツの垣根をなくすこと。高齢者でも子どもでも、健常者でも障がいがあっても、誰もが分け隔てなく一緒にスポーツを楽しみたい。そこで、ユニバーサルスポーツといわれるボッチャに注目し公式審判員の資格も取得。体験会などを行い、4年前から逗子アリーナで毎年大会を開催している。
「大会では年齢や障がいの有無など関係なく、誰でも公平に対戦します。成立するか不安でしたが、いざ垣根を取り払ってみるとできる。それがスポーツの力なのかもしれません」
▽スポーツが築く、きずなやつながり
現在は、アメリカ発祥のラケットスポーツ・ピックルボールの普及に力を入れる。「テニスよりコートが狭いため膝の負担が軽く、ボールの構造上スピードも出過ぎない。安全に、多世代でできるスポーツ」と話す。
誰でも楽しめて、笑顔になれるスポーツをもっと根付かせたいと願う松井さん。「強いきずなを自然に作れるのがスポーツのいいところ。たくさんの人と交流できて、いつの間にか仲良くなれる。これからも気軽に体験できる機会を作っていくので、ぜひ一緒にスポーツをしましょう」
*6ページにスポーツの祭典を掲載しています。
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