市では、オリジナルの「ずしエンディングノート」を用意しています。内容が整理され、より書きやすくなったエンディングノートが12月から配布されます。ここでは、ノートの内容や書き方について紹介します。
◆エンディングノートとは
▽自分の思いを自由に書ける終活全体のまとめノート
終活を通して自分の思いや希望と向き合い、記録として残しておくためのエンディングノート。項目別に、整理しながら書くことができるので、終活全体をまとめるのに役立ちます。
記入した内容に法的拘束力はありません。手紙のように、家族に伝えたいことなどを自由に書いてみてください。
◆書き方のヒント
▽どこから書いても何度書き直しても
書きやすいところから始め、書きたくないところは書かなくても問題ありません。書き上げることが目的ではなく、書くことで自分の人生を考えることが大切です。必要なら何度でも書き直してください。誕生日など、見直しのタイミングを決めておくとよいでしょう。
◆書いた後は
▽大切に保管し、保管場所を家族などに伝えよう
自分や身近な人の個人情報項目もあるので、記入後は場所を決めて大切に保管してください。また、必要なときにしっかり活用されるように、エンディングノートに記入したことや保管場所を、家族など信頼できる人に伝えてください。
◆ずしエンディングノート 記入項目
私について:名前や連絡先、思い出、家系図、今の私の状況など
もしものとき:介護や終末期医療、延命治療などの意思表示
財産・大切なもの:不動産や預貯金、借入金、遺言書の有無、ペット、契約など
葬儀・お墓:葬儀やお墓で決まっていることや自分の希望
連絡先・メッセージ:家族・友人の連絡先とメッセージ、これからやりたいこと
思い出:思い出などの自由記録
配布場所:社会福祉課、高齢介護課、高齢者センター、地域包括支援センター、図書館、沼間・小坪コミセンの各窓口
対象:市内在住の原則65歳以上の人
ホームページ番号:1004192
◆エンディングノートを記入してみました
以前から、終活を始めたいと思っていた藤平さん。
「ずしエンディングノート」を実際に記入してもらい、その感想を聞きました。
▽自分の最期に向き合うことで今を大切に生きていきたいと実感
藤平康子さん(桜山)
両親が遺言書を残していたので、その意思を尊重できた経験があります。自分も、子どもたちのために希望を残しておきたいと思ってはいましたが、きっかけがなく手付かずになっていました。
今回、エンディングノートを初めて手に取り、自分の今までの道のりから記入することに驚きました。過去を振り返りながら、いつかは必ずくる自分の最期に向き合う。その思いをノートに記入することで、今の一日一日を大切に生きていきたいという気持ちが生まれました。また、自分が元気なうちに意思を書けることは、幸せなことだとも思います。
とはいえ、気持ちや状況は変わっていくもの。都度見直し、自分の思いをきちんと残しておけるよう、このエンディングノートを活用していきたいです。
◆Pick Up 終活情報登録
▽“もしものとき”に必要な情報を家族や大切な人に伝えます
緊急連絡先や終活に関する情報を、市に登録できます。本人が病気やけがなどにより意思表示ができなくなったとき、または亡くなったときに、あらかじめ登録された人に必要な情報を伝えます。
登録できる情報:緊急連絡先、通院先、エンディングノートや遺言書の保管場所、死後事務委任契約や葬儀などの生前契約、お墓の所在地など
*緊急連絡先以外は自由登録です。
対象:市内在住の原則65歳以上の人
申込・問い合わせ先:申請書(社会福祉課で配布、市ホームページからも入手可)に記入し、社会福祉課窓口へ
【ホームページ番号】1004191
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