身の回りの人々や地域の環境、そして自分自身を信じ認めて前向きに生きる市民に、このまちで生きる意味を聞きました。
■親子に届けるエールとサポート
民生委員・児童委員
主任児童委員
市川 由美子さん(池子)
地域の人の生活における困りごとの相談に乗り、専門機関など必要な支援につなぐ民生委員・児童委員。市川さんは、特に子どもとその親を対象に活動する主任児童委員を務める。
▽子育て中に始めた主任児童委員
子育てをする中、近所に住む民生委員・児童委員に誘われたのが主任児童委員になったきっかけと話す。「当時は仕事をしておらず、家庭や子育てのことでいっぱいの日々。この機会に、自分も社会に出て活動したいと思って始めました」
日々の活動や研修などを通じて学びながら主任児童委員を続け、16年目を迎えた。「民生委員・児童委員の皆さんはすてきな人たち。持っている見解や知識がすばらしく、私自身も助けられています。悩んでいた時に掛けられた言葉を今度は私が伝えていきたいという気持ちで、これまで活動を続けられました」と振り返る。
▽みんな頑張っていると褒めたい
乳幼児向けの健診や、ずし子ども0円食堂、親子向けイベントなどに参加し、子どもや保護者に声を掛ける。
市川さんも3人の子どもを育てていて何度も悩むことがあった。「子育ての悩みの原因の多くは孤独。まずは相手に寄り添い、話を聞くことが大事だと考えています。外では笑顔でいても、裏で苦労していることはきっとあるはず。子育てはすごい仕事だよと、まず褒めたい。その上で、悩みがあればサポートにつなげ、子どもと親の助けになりたい」
▽たくさんの親子の笑顔が見たいから
主任児童委員をしていて、さまざまな人に出会った。「出会った当初と印象が変わることが何度かあり、その経験から、何かを決めつけて主観で物事を言わないようになりました。いろいろなことを学ばせてくれる、人との出会いは財産です」と話す。
これからもたくさんの親子に出会い、話をすることで、笑顔になってほしいと願う市川さん。今後の夢を聞くと、居場所のない子どもが遊びに来ることのできる場を作りたいと笑顔で語ってくれた。
*21ページに民生委員・児童委員募集について掲載しています。
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