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自治体の皆さまへ

連載市民インタビュー 人生のへそは逗子にあり

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神奈川県逗子市

身の回りの人々や地域の環境、そして自分自身を信じ認めて前向きに生きる市民に、このまちで生きる意味を聞きました。

◆守るべき郷土の宝 長柄桜山古墳群
長柄桜山古墳をまもる会 会長
濵野 八十一さん(桜山)

国指定史跡長柄桜山古墳群を守り、その価値について理解を深める活動をしている長柄桜山古墳をまもる会(以下、まもる会)。8年前から会長を務めているのが濵野さんだ。

▽驚きと興奮から始めた古墳の活動
50年前、子どもの誕生をきっかけに海と山に囲まれた逗子へ引っ越してきた濵野さん。しばらくは、逗子は寝に帰るだけのいわゆる「逗子都民」だったが、転機となったのは定年も近くなった1999年。新聞を読んでいると「謎の古墳現わる」の文字が目に飛び込んできた。「自宅のすぐ近くに、まさか古墳があるなんてと驚いた」と振り返る。
古墳発見者の故東家洋之助さんが、古墳を見守るパトロール活動をすぐに始め、それを母体にまもる会が立ち上がると、濵野さんも発足メンバーに。東家さんと一緒に歩きながら、一から古墳や古代史の知識を身に付けた。

▽ガイドで伝える、いにしえのロマン
主な活動は、古墳を見守るパトロールやガイドだ。逗子市、葉山町内の小中学校の児童・生徒に対して古墳を案内するほか、依頼があれば一般向けにガイドをすることも。「全国に多くの古墳がありますが、市民グループが主体的に活動している古墳は珍しいと、よく言われます」
案内の最後にはいつも、「将来、ぜひガイドになってください」と呼び掛ける。「一昨年、この言葉を覚えてくれていた大学生がまもる会に入会してくれました。こんなにうれしいことはありません」と声を弾ませる。

▽地域の歴史資産を次世代へ
古墳への理解を深めるには学びも大切と、大学教授を招き市民向けに講演会をしたり、もう少し気楽にと古代史サロンを開催したりもしている。第1号墳の整備が終わる今春は、改めて古墳の魅力を伝えようと「古墳大見学会」を予定する。
「県内最大の規模を誇る長柄桜山古墳群。まずは、この貴重な古墳が身近な場所にあるということを、ぜひ多くの人に知ってほしいです。地域の歴史と文化が将来にわたって継承されていくことを願っています」
*イベント案内を「みんなの広場」に掲載

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