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自治体の皆さまへ

連載市民インタビュー 人生のへそは逗子にあり

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神奈川県逗子市

身の回りの人々や地域の環境、そして自分自身を信じ認めて前向きに生きる市民に、このまちで生きる意味を聞きました。

■大好きな田越川の自然を未来へ
ずしし環境会議 まちなみと緑の創造部会
小林 宏一郎さん(池子)

「逗子の自然環境を次世代にどのように伝えるか」をテーマに活動する、まちなみと緑の創造部会。小林さんはメンバーの一人として、田越川をはじめとする市の自然をカメラで切り取り、周知する活動に取り組む。

▽自称「田越川大好き人間」 
幼少期、長野県の自然豊かで生き物に囲まれた環境で育った小林さん。60年ほど前の会社員時代に、自然環境が気に入り逗子へ引っ越してきた。 
定年後、健康のためにと田越川沿いの散歩を始め、現在は「田越川大好き人間」と自称するほどに。「川沿いを歩いているといろいろな生き物に会える。またカメラを持っていると『何かいますか』と声を掛けられ、人と人とのふれあいが自然と生まれる」 
14年前、誘いを受けてまちなみと緑の創造部会に参加。以来、子ども向けイベントでの生き物の写真展示や観察記録をまとめた冊子の発行、学校での出前授業など、精力的に逗子の自然を発信してきた。活動では、自然に触れた子どもたちの生き生きとした姿を見るのが喜びだという。

▽自然は身近な所にたくさんある 
最近開催した、小林さん撮影の昆虫写真などを展示する『逗子の昆虫500展』は大盛況だった。実は、多くの昆虫の写真は自宅近くで撮ったものだそうだ。「逗子には生き物がどこにでもいる。見ようとする気持ちがあれば、簡単に気軽に見られる」 
しかし、年々見られる生き物は減少している。小林さんは、地球温暖化などによる環境変化の影響があると考えている。「人間があまり手を加えずに、そのままの自然で、その地域の生き物が生き残っていける環境を作っていかないと」と語る。

▽自然界から命の大切さを学ぶ 
今後も逗子の自然の発信、そして「記録を残すことで変化が分かるから」と、写真を通じた観察の記録を続けていくつもりだ。 
「人間を含め、生き物が生きていくためには、地球の環境を大事に守らないといけない。そのためにもまずは足元から、自然界から、命の大切さや生きることのすばらしさを学んでもらえるとうれしいです」

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