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これまでの延長線ではなく1.5歩先の未来で活躍する施設って?
■連載3「災害、身を守ることと消防施設の役割」
「はしごしゃ!」「きゅうきゅうしゃ!」消防車両の前で目を輝かせる子どもたち。その一方で、消防施設は図書館や公園などと違って、普段めったに関わることがありません。そこで、大人の皆さんにも少しでも興味を持っていただきたく、ここで問題です!
○Q.消防署と消防団、どこが違うでしょうか?
違いなんてあるの!?と思った人もいるかもしれません。24時間体制で火災の消火や人命救助などの第一線で活動しているのが「消防署・出張所」です。鎌倉・大船・腰越・深沢・浄明寺・七里ガ浜・玉縄・今泉にあり、人口比重や地域の特性に応じて、効果的に出動できるよう配置しています。
そして、これら常備消防隊と共に緊急時に活動するのが「消防団」です。普段は自分の仕事を持ち、担当地域で災害が発生すると、職場や自宅から駆けつけます。土地勘や住民とのつながりがあり、地域に応じた活動ができることが特長です。どちらも、まちの防災を支える大切な存在です。では、次の問題です。
○Q.消防本部はどこにあるでしょうか
消防本部とは、消防署・出張所・消防団を統括する部署で、119番通報を受ける消防指令センターがあります。災害時には、市役所に設置される「災害対策本部」の一員として、災害対応に当たります。正解は大船消防署です。
鎌倉にあると思った人もいるかもしれません。というのも、以前は鎌倉消防署にあったからです。移転のきっかけは3.11でした。未曽有の大津波が襲った東日本大震災を機に、私たちのまちも災害対策を大きく見直すことになりました。鎌倉消防署は由比ヶ浜海岸から約300m、海抜6.1m、震災後に県が見直した浸水被害予測では、大きな被害を受ける計算となりました(最新の県の津波浸水想定では浸水深3~5m)。
いざという時に市役所から遠くなりますが、2015年、待ったなしで消防本部は大船に移転しています。そして、もし今、市役所が被災した場合、災害対策本部は大船の消防本部に設置されることになっています。
どうですか?平時の消防体制はもちろんのこと、災害時のまちの防災体制が見えてきたのではないでしょうか。3.11の教訓を生かしながら、引き続き皆さんと一緒に消防施設の役割を考えていきたいと思います。
消防総務課・広報課
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