■安定した収集体制を続けていくために
▽戸別収集によるさまざまなメリット
2012年からモデル地区として戸別収集を1年以上実施した七里ガ浜・鎌倉山・山ノ内の住民のアンケート(2014年実施。1,622件)によると、戸別収集は、「ごみ出しの負担が軽減された」(63.5%)、「カラス被害が減った」(59.1%)、「ポイ捨てや不法投棄が減った」(40.1%)、「ごみの出し方や分け方を注意するようになった」(38.5%)など、クリーンステーション収集の課題の解決につながることが分かりました。
また、「戸別収集を続けてほしい」(64.8%)など、肯定的な回答が半数以上を占めていました。
▽ごみ減量化へ着実に前進
戸別収集は、ごみを出した人が明確になります。各々が今まで以上に分別の責任を意識するようになることは、ごみのさらなる減量・資源化も期待できます。実際、戸別収集を実施している平塚市では約16%、葉山町では約17%の燃やすごみが減り、資源化も進んだという事例があります。
▽県内でも戸別収集へシフト
今後、高齢化やライフスタイルの多様化が進んだ場合にも、安定的で持続可能な収集体制をつくることが必要です。県内では、大和市・海老名市・平塚市・藤沢市・葉山町がすでに戸別収集を実施(または一部実施)しています。厚木市・茅ヶ崎市でも実施の検討をしています。
戸別収集の実施については、モデル地区事業(2012~2016年)や他市事例などを参考に検討を重ねてきました。収集経費は増えるものの、市民の皆さんが、この先もずっと安心して生活できる環境につながるものと考えています。
鎌倉市公式note・戸別収集に関する記事バックナンバー
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