現在の市役所本庁舎は、建築から55年が経過し、老朽化が進んでいます。
また、災害対応施設としての強度が不足している市役所本庁舎の建て替えについては、平成27年(2015)の公共施設再編計画策定時から市民・専門家などとの対話を重ね、深沢地域整備事業用地へ移転整備する方針とし、9年の歳月をかけて検討を進め、今に至ります。
市役所の移転には条例(注)に定める市役所の位置を変更することが必要となるため、令和4年(2022)市議会12月定例会に条例の改正を提案しました。
この条例改正は特別多数議決事項のため、出席議員の3分の2以上の賛成が必要となりますが、賛成16人、反対10人で条例案は否決となりました。
(注)「鎌倉市役所の位置を定める条例」(位置条例)のこと
■位置条例の改正に向けて
・市役所の移転はどうなったの?
・位置条例が否決されたからもうできないの?
・新庁舎整備予定地で工事しているけれど?
・設計は進めているの?
条例改正に必要な数の賛成は得られなかったものの、老朽化し、市民サービスにも支障が生じ、また災害時の防災拠点として強度をもたない庁舎の建て替えは待ったなしの状況です。現在地では、必要な面積を確保することはできません。
このため、賛成を得られなかった理由(反対意見・不安など2面でご紹介しています)の解消に取り組んできました。
この取り組みを進める中で、「新しい市役所がどのようなものになるか」「もっと具体的に示してほしい」などの意見を多く頂きました。
このため、令和6年(2024)市議会2月定例会で基本設計の予算を認めていただき、「新しい市役所」のイメージを具体的にお示しすることとしました。
▽あるべき姿
・H27…本庁舎の整備方針(建て替え・長寿命化・移転)を検討
・H28…本庁舎の現状と課題のほか、求められる規模等を整理
▽移転方針
・H29…調査結果を踏まえ、市民対話を重ね、移転整備する方針とする新庁舎の整備費用の積み立て開始
▽移転先
・H30…移転先を市内の複数候補地で検討を行い、深沢地域整備事業用地とする
▽基本構想
・R1…新庁舎づくりの基本となる考え方などを示す構想をまとめる
▽基本計画
・R4…構想をより具体化し、新庁舎の機能や規模を示す基本計画をまとめる位置条例改正案を提案したが否決となる
▽現在
・R6…基本設計事業者を選定
・R8…(基本設計業務完了予定)
・R13…(開庁予定)
詳細は2・3面へ
問合せ:市街地整備課 庁舎整備担当
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