伝統的な植栽、垣根や石組みの技術で
緑あふれるまちを育んでいく
プロフィール:1級・2級造園施工管理技士、1級造園技能士。個人邸・社寺が主な現場で、伝統的な植栽、垣根や石組みの技術、剪定(せんてい)方法などを積極的に学び、和洋の庭園づくりに生かしている。20代のときにバンドでCDデビューするという経歴も。
■「これが俺の庭」を目指して精進していきます
造園工の内田さんはこの日、玉縄の公園で樹木の枝払いをしています。「よく道行く人から『きれいになったね。ありがとう』と声を掛けられることがあります。こんなにうれしいことはないですね」
25歳のときに音楽で挫折を経験。家業の造園としっかり向き合おうと、父である親方の下で修行を重ねました。
「この仕事はすぐに結果が出るものではありません。年間を通して木々や花が育ち、景観がつくられていく。自分の技術や知識不足で枯らしてしまう恐れもあるので責任は重い。だからこそうまくできたときや、親方たちに褒められたときには、やりがいを感じます」
鎌倉の緑あふれる風景は、内田さんのような造園工の熱意と、そんな若手職人を育てようという熟練工たちの思いがあってこそといえます。
「いつか”これが俺の庭”というものをつくりたい。お客さまはもちろん、自分自身も納得できる庭を。そのためにも仲間と切磋琢磨(せっさたくま)していきます」
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