常盤山(ときわやま)一帯の緑の保全のために活動している「鎌倉常盤山の会」を紹介します。
市内の山林のあちこちで竹が侵入しているのに気づいている人も多いと思います。侵入竹を放置しておくと、在来の樹木が駆逐(くちく)されるだけでなく、景観も損なわれ、災害時には土砂崩れが誘発される恐れもあります。この状況を心配した有志が、平成30年に竹の伐採に取り掛かったのが会の始まりで、現在の会員は16人です。
月に数回、午前中の2時間ほど、侵入竹や雑木、雑草を伐採し、放置されている倒木を整理します。竹や雑木が生い茂って人が入れない場所でも手を加えることで、将来的には子どもたちが遊び、市民が集える場にできるはず――そんな未来図を頭に描きながら作業をしています。場所は主に常盤山県有緑地、野村総合研究所跡地などで、「常盤町内会有志」「鎌倉みどりのレンジャー」「山桜を守る会」などとも連携して行っています。
また随時、樹木医や県・市の担当者を招いて、樹木のことや伐採の方法、後処理などを学習するほか、他団体との意見交換や情報交換もしています。
これからも皆で一緒に季節の移ろいを味わいながら活動を続けていきます。
問い合わせ:NPOセンター鎌倉
【電話】60-4555
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