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クロストーク:熊本地震に学ぶ「わたしの備えとみんなの備え」

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神奈川県鎌倉市 クリエイティブ・コモンズ

■「備え」は、身を守る。
5月のONEDAYPLAYPARK(ワンデイプレイパーク)では、市民の皆さんにさまざまな「備え」のカタチを、知って、学んで、体験していただきました。その中で開催されたクロストークでは、熊本地震で被災された熊本県宇土市の元松市長とアウトドアライフアドバイザーの寒川さんをお招きし、松尾市長と「備え」をテーマに意見交換しました。
・クロストークの動画

◇庁舎が損壊。災害・市民対応に混乱を来す
宇土市・元松茂樹市長
「庁舎が損壊し、駐車場にテントを張り災害対応に当たりました。ところが、その場所も危ないということでテントを移動したり、業務する場所を探したり、災害時にはやるべきことがたくさんある中で、非常にもどかしい時間でした。震災後、市民から『災害に強い庁舎を造ってほしい』という声を多くいただきましたが、庁舎完成には7年かかりました。災害は今日、明日来るかもしれないということを頭に入れて、あらゆるケースを考えなければならないと思います」

◇被害を繰り返さない。そこから学ぶ姿勢が大事
アウトドアライフアドバイザー・寒川一(さんがわはじめ)さん
「災害時の司令塔がないことは、市民にとってどこを頼っていいのか分からない状態です。元松市長の話を聞き、実体験した言葉の重みを感じました。毎年、何らかの災害が起きる中で、そこから教訓を得ていかないと被害に遭われた方が報われません。私は専門分野のアウトドアライフを切り口に、被災時の過ごし方を広めていきたいです」

◇鎌倉を災害に強いまちに。一刻も早い実現に向けて
鎌倉市・松尾崇市長
「災害時に本庁舎が機能しなくなり市民に大変なご迷惑を掛けてしまったという、元松市長の体験談をお聞きして、一刻も早く市民の皆さんに安心していただける、災害に強いまちづくりを進めていきたいと改めて感じました。本庁舎を災害に強い建物にするというハード面だけではなく、日頃の訓練などのソフト面も、市民の皆さんと連携して取り組んでいきたいと思っています」

■2016年熊本地震
◇宇土市に何が起こった?
4月14日:前震(震度5強)
4月15日:最大余震(震度5強)
4月16日:本震(震度6強)
・余震が多く、家に入れなかった
・車中泊・避難所利用者が多かった
・市役所の備蓄品が1日でなくなった
・本庁舎が損壊し、市役所の全業務停止
・市役所のつながる電話は1回線のみ。情報が入らず、市民対応が困難に
・市役所の全業務を再開したのは発災から26日後

問合せ:市街地整備課庁舎整備担当

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