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まちのスケッチ

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神奈川県鎌倉市 クリエイティブ・コモンズ

市民通信員が身近な話題をリポート

■材木座の山と海
材木座地区 山口良明さん

2月末、材木座の逗子寄りの、裾(すそ)に五所神社が鎮座する山に登ると、海、そして鶴岡八幡宮・御成中学校・長谷観音を擁する山々と対峙(たいじ)し、眼下にはそれらに囲まれた鎌倉のまちが俯瞰(ふかん)できます。
春が近づくにつれて、山の常緑樹の暗い緑もいくらか明るくなり、落葉樹の寒々としたこずえも、もう少しすれば小さな若葉の芽を出し始めます。そこには今はまったく生気のないツタ類も絡まっていますが、木々はすでに地面から水を吸い上げています。
山を下り、今度は海に向かいます。この辺りは古民家と今風の家が並ぶ住宅地。古い生け垣の先には、年明けから咲いていた椿(ツバキ)、梅、黄色い実をつけた蜜柑(ミカン)など。まちは通勤、通学に出かける人を送り、午前の静寂に包まれます。
海岸に出ると、雲の隙間から春の陽(ひ)が差し込み、海原を優しく照らします。遠くには、伊豆半島、伊豆大島、富士山。潮が引き、正面の和賀江嶋(わかえのしま)がいつもより広く浮かびます。
静かで穏やかに時が流れる材木座の散歩を今日も楽しんでいます。

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