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金津本陣IKOSSAに歴史を学びにいこっさ!郷土歴史資料館だより

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福井県あわら市

■新収蔵品展展示資料紹介「十二神将像(じゅうにしんしょうぞう)」
展示資料の十二神将像は、北潟安楽寺の本尊・薬師如来坐像(市指定文化財)の周りに安置されていたものです。十二神将とは、薬師如来と薬師如来を信じる人々を守護する十二の大将のことをいいます。十二という数は、薬師如来が菩薩として修行をしていたときに人々を救うために立てた「十二」の大願を守っているところからきています。後に十二支と結びつき関係する方角や時間を守護するようになりました。
当資料は中世(鎌倉時代~室町時代)に作られたものと考えられ、十二体全て現存します。また、足元や台座の側面などに「うし」「う」「ミ」「むま(午)」「未」「い」といった十二支を表す文字が書かれています。
会期中、前・中・後期で各期2体ずつ展示する、十二神将像の表情やポーズはそれぞれ異なりますので、じっくりご覧ください。

■学芸員コラム第8回「調査と研究」
博物館の重要な仕事の一つに「調査・研究」があります。これは博物館法にも記載されている業務で、自治体が博物館を設置した場合、公務として調査・研究が行われる数少ない職場です。その実践者として専門職の学芸員が配置されています。
当館では、考古学の「発掘調査」や歴史学における「資料調査」が行われ、調査対象の事実を発見し、それらが市の歴史上どのような意味を持つのか明らかにする研究を進めています。しかし、これには膨大な時間と費用がかかります。写真(本紙参照)は市内の某寺に伝わる古文書調査の様子です。このときは金沢大学の協力を得て、古文書の撮影と目録作成を実施しましたが、できたのは全体の3分の1程でした。
進めば進むほどご先祖様の事績をお伝えすることができる大事な仕事です。これからも、地道に続けていきます。
学芸員 九千房英之(くせんぼうひでゆき)

(※詳しくは本紙をご覧ください。)

問合せ:郷土歴史資料館(金津本陣IKOSSA2階)
【電話】73-5158【FAX】73-1038【E-mail】maibun@city.awara.lg.jp
休館日:月曜日・第4木曜日(祝日の場合はその翌日)
開館時間:9時30分~18時(最終入館17時30分)

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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