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金津本陣IKOSSAに歴史を学びにいこっさ!郷土歴史資料館だより

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福井県あわら市

■皆さんの”お宝”を聞きました-文化財保存活用地域計画策定の進捗-
12月号で「あわら市文化財保存活用地域計画」を令和7年度を目標に策定することをお知らせしました。地域の皆さんの大切な文化財を守っていく計画であることを知っていただくため、各地区の公民館祭に出展し、皆さんが大事にしている行事や言い伝えなど、埋もれている”お宝”の聞き取りを行いました。各地区からたくさんの情報が集まり、それらの結果をまとめ、今後の計画策定に活かしていきます。
情報はまだまだ不足しています。皆さんの身近にある”お宝”の情報がありましたら、郷土歴史資料館までお知らせください。

■コラムあわら市の文化財・史跡探訪 第36回市指定文化財「朱銀振分塗伊予札二枚胴具足(しゅぎんふりわけぬりいよざねにまいどうぐそく)」
本紙写真は、戦国時代、金津城を拠点として越前北部に勢力をもった溝江(みぞえ)氏ゆかりの甲冑(かっちゅう)です。兜は、鉢(はち)をシックな黒で抑えながら、牛角の脇立(わきだて)には金を用いるなど、明暗をはっきりさせています。一方で、胴については、朱塗(しゅぬり)の箇所と銀の箇所が巧妙に配置され、大腿部(だいたいぶ)を守る草摺(くさずり)(防護するための部品)は金箔で統一されています。
華やかさが目立つ甲冑ですが、安土・桃山時代になって流行した「伊予札(いよざね)」(甲冑を構成する部品)で形成され、前後を蝶番(ちょうつがい)で合わせた二枚胴の「当世具足(とうせいぐそく)」と呼ばれる形式で、実戦を意識したつくりとなっています。また、この甲冑が収められた唐櫃(からびつ)(脚がついた蓋つきの箱)には、溝江氏が朝倉義景(あさくらよしかげ)から拝領した甲冑と記されていて、あわら市の戦国時代史を象徴する一品です。

問合せ:郷土歴史資料館(金津本陣IKOSSA2階)
休館日:月曜日・第4木曜日(祝日の場合はその翌日)
開館時間:9時30分~18時(最終入館17時30分)
【電話】73-5158【FAX】73-1038【E-mail】maibun@city.awara.lg.jp

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