厚生労働省の推計によると、全国では2025年に認知症高齢者が約700万人(高齢者の5人に1人)となる見込みです。現在、県内高齢者の約1割が認知症になっています。誰もが認知症と共に生きる可能性があり、誰もが介護者として認知症に関わる可能性があります。
■知っていますか?認知症のこと
認知症とは、脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなることで、記憶や判断力の障害が起こり、社会生活や対人関係に支障が出ている状態をいいます。
年を取れば誰でも、思い出したいことをすぐに思い出せなかったり、新しいことを覚えるのが困難になりますが、「認知症」は「加齢による物忘れ」とは違います。
例えば、体験したこと全てを忘れてしまうことや物忘れの自覚がない場合は、認知症の可能性があります。
▽「加齢による物忘れ」と「認知症による物忘れ」の違い(一例)
■認知症の予防
認知症の大部分を占めるアルツハイマー型や脳血管性認知症は、生活習慣病(高血圧症、糖尿病、脂質異常症など)との関連があるとされています。例えば、野菜や果物、魚介類を豊富に使った食事を心掛けたり、定期的な運動習慣を身に付けるなど、生活習慣の改善が認知症の予防に効果的です。
■「認知症初期集中支援チーム」
認知症は早期に受診しなかったために悪化したり、進行する恐れがあります。これらを回避し、認知症になっても住み慣れた地域で安心した生活が続けられるよう、医師や保健師、社会福祉士などの専門職がチームで支援していますので、困りごとは気軽にご相談ください。
■困りごとの例
・認知症かもしれないが、病院に行きたがらない
・認知症の治療を中断していて、症状の進行が心配
・認知症と診断されたが、介護サービスの利用にうまく結びつかない
・認知症と思われる症状が強くて、どのように対応していいか困っている
■認知症や介護に関する困りごとは、「あわら地域包括支援センター」に相談しましょう
健康長寿課内に「あわら地域包括支援センター」を設置しています。認知症や介護に関する困りごとや心配ごとの解決にむけてサポートします。気軽にご相談ください。
受付時間:月~金(土日祝日を除く)8時30分~17時15分
問合せ:あわら地域包括支援センター(健康長寿課内)
【電話】73-8046
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