あわら市男女共同参画推進市民会議とは、男女共同参画を推進するために活動している市民団体です。この会議では、市内の企業を訪問して、職場での男女共同参画の状況を把握し、各企業の特色ある取り組みを皆さんに紹介しています。
今回は、株式会社SHINDOを訪問し、社員の皆さんに家庭での育児や家事の分担、仕事との両立などについてお話を伺いました!
■今回の訪問企業 株式会社SHINDO
▽企業紹介
1970年に創業し、服飾副資材、産業資材、シリコーンの3つの分野で事業展開しています。
▽企業の取り組み
女性社員が、出産後に職場に復帰しやすい環境をつくることで、現在まで、出産後の女性社員の継続勤務率は100%を達成しています。また、業務の多能工化を進め、誰が抜けても作業が進む仕組みにより、誰もが休暇を取りやすい環境になっています。社内における改善提案制度も設けており、その提案が採用されると表彰され、賞金も出るなど、ボトムアップの組織づくりにも力を入れています。幅広い年代の社員が在籍しているため、経験の長い社員が若手社員の相談役になるなど、コミュニケーションの取りやすい環境も整っています。今後は男性の育児休業取得率のさらなる向上と、誰もが育児参加しやすい環境づくりを進めていきます。
▽女性社員Aさん
共働きのため、家事は夫と分担して行っています。「気づいた人、手が空いた人がやる」というルールを決めて行うことで、お互い助け合いながら家事ができています。また、自分の両親と同居しているため、両親が子どもの面倒を見てくれるのも、とても助かっています。就寝時間も全員統一することで、一人に負担がかからないようにしています。
「学校の行事には女性が参加する」という雰囲気があるように感じていましたが、弊社では、学校行事に参加するための休暇も、男女関係なく取りやすい環境になっています。
福井県は、共働き率が全国1位で幸福度も1位ですが、女性の幸福度はかなり低く、まだまだ女性の家事負担が大きい現状があると思います。女性の幸福度を上げることが、男女ともに幸せに暮らせる社会につながるものと考えているので、性別に関係なく家事を行う環境になればいいなと思います。
▽男性社員Bさん
家事については、誰が何をやると決めずに、時間帯で家事を割り振り、その時間帯で対応できる人が家事を行うようにしています。休日はできるだけ家族で過ごせるように、イベントなどには積極的に家族で出かけるようにしています。夫婦で言い合いになりそうな時は、子どもが起きている時はなるべくしないように心がけています。
以前勤めていた会社だと、男性が子どもの行事で休暇を取れる雰囲気があまりなかったのですが、弊社では、子どもの行事などがある時は、上司が積極的に休みを取るように勧めてくれるなど、職場の男女共同参画に対する理解が浸透しているため、子どもとの時間が作りやすいです。業務についても、男性女性関係なく平等に割り振られています。
男女共同参画については、どちらかというと年配の方の理解度が少し低いように感じるため、年配の方にも男女共同参画の考え方が浸透するといいなと思います。
■企業訪問を終えて
多能工化により、社員が休暇を取りやすく、働きやすい環境であることが分かりました。女性はもちろん、男性の育児休暇取得率も上がっているとお聞きし、素晴らしいです。
また、お話を伺った二人は、家庭での家事は気づいた人がすること、育児もまわりの協力を得ているとの事でした。ご家族で工夫や協力をしながら仕事との両立をされていて、すてきだと感じました。
(男女共同参画推進市民会議委員)
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