■「きて・みて!あわらのお宝」展示品紹介~多賀谷左近三経蔵骨器(たがやさこんみつつねぞうこつき)~
現在、開催中の「きて・みて!あわらのお宝展」より、「多賀谷左近三経蔵骨器」を紹介します。
多賀谷左近三経は、慶長6年(1601年)に結城秀康(ゆうきひでやす)に従って越前に入国した武将で、あわら市全域に領地を与えられ、柿原に館を構えました。
この蔵骨器は、平成3年(1991年)の市指定文化財「多賀谷左近の墓」の整備の際に発見されました。注目すべきは、壺の中に火葬された骨が収められていたことです。鑑定の結果、多賀谷左近三経の遺骨であると考えられます。
多賀谷氏の治世は15年ほどと短く、この蔵骨器は多賀谷左近三経とその時代をしのばせる数少ない一品です。
とき:5月6日(月・祝)まで
ところ:郷土歴史資料館イベント展示ゾーン・特別展示室
入場料:300円
■学芸員コラム第14回 展示作業の裏側
現在開催中の「きて・みて!あわらのお宝展」の展示作業の裏側をご紹介します。
来館者に展示品を理解してもらえるように、資料の魅力をどのように伝えるかは無限の可能性があります。
魅力の伝え方が難しいものの一つが、古文書です。古文書は崩し字で書かれており、文字を判断するのが難しいことから、有名な武将による書状といった多くの人の興味を引くようなものであっても、何が書かれているか分からないことが多く、分からなければ魅力も半減してしまいます。
そこで今回の企画展では、展示する古文書を簡単なコメントで表すとともに、ゆかりのある人物のイラストを添えたパネルを設置することでより分かりやすくしました。
イラストは資料館職員がボールペンや色鉛筆を使って描いたものです。
車谷航(くるまやわたる)
問合せ:郷土歴史資料館(金津本陣IKOSSA2階)
休館日:月曜日・第4木曜日(祝日の場合はその翌日)
開館時間:9時30分~18時(最終入館17時30分)
【電話】73-5158【FAX】73-1038【E-mail】maibun@city.awara.lg.jp
<この記事についてアンケートにご協力ください。>