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竜王戦あわら対局 主催/読売新聞社日本将棋連盟

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福井県あわら市

■前夜祭 十月十八日(金)
第37期竜王戦七番勝負第2局あわら対局が10月19日(土)、20日(日)に美松で開催されました。
対局に先立ち、18日(金)にはグランディア芳泉で前夜祭が開かれ、県内外の将棋ファン200人が来場しました。
4連覇がかかる藤井聡太(ふじいそうた)竜王は「多くの人に最後まで楽しんでいただけるよう全力を尽くす。」と意気込み、挑戦者の佐々木勇気(ささきゆうき)八段は「熱戦で応えたい。対局モードになってきた。」と強い決意を語りました。
9月に開催された「第28回越前朝倉象棋大会」ジュニアの部で優勝した須長篤司(すながあつし)さんと岩井心優(いわいみゆ)さんが花束贈呈を務めました。
藤井竜王に花束を渡した須長さんは「最初は緊張したけど、嬉しくて夢を見ているようでした。」と話し、佐々木八段に花束を渡した岩井さんは「貴重な経験ができました。佐々木八段に『頑張ってください。』と声をかけたら、『ありがとうございます。』と優しく答えてくれました。」と笑顔で話してくれました。

■対局一日目 十月十九日(土)
竜王戦あわら対局1日目が美松の「竜悠(りょうゆう)」で行われました。対局と同じく注目を集めるのが「勝負めし」、「勝負おやつ」、「勝負ドリンク」です。今回、市内38の事業者が食材や見た目にこだわった勝負メニューを提供しました。
1日目の勝負めしには藤井竜王が「辛味しぼりおろし蕎麦と小天丼」を、佐々木八段が「海鮮玉手箱」を選び、福井の特産物を堪能していました。
竜王戦第2局に合わせて、アマチュアを対象にした「あわら市将棋大会」が清風荘で行われました。
県内外から81人が参加し、A級・B級・C級の階級ごとに分かれて白熱した戦いをみせていました。
また、棋士の佐々木慎(ささきまこと)七段と村田顕弘(むらたあきひろ)六段による指導対局も行われ、棋士が指す一手にどう応戦するか、参加者は真剣な表情で熟考していました。

■対局二日目 十月二十日(日)
対局2日目の勝負めしは藤井竜王が「ホルモンうどん」を、佐々木八段が「越前おろしそばセット」を選びました。
また、佐々木八段は勝負おやつとして「あわらとみつ金時チーズケーキ」、「パイナップル大福とイチゴ大福」、「完熟越のルビートマトジュース」を1日目と合わせて4回連続で選んでいました。両棋士とも1日目に引き続き、福井・あわらの多彩な味覚を楽しんでいました。
清風荘では、大盤解説会が開かれ、渡辺明(わたなべあきら)九段をはじめ、立会人の深浦康市(ふかうらこういち)九段や大橋貴洸(おおはしたかひろ)七段、佐々木慎(ささきまこと)七段、村田顕弘(むらたあきひろ)六段の解説を聴こうと県内外から300人の参加者が詰めかけました。
参加者は、棋士による解説に聞き入り、対局の流れを予測していました。渡辺九段による棋士のプライベートな話や普段知ることのできない裏話など、軽快なトークに会場は笑いに包まれていました。
終局後には、藤井竜王と佐々木八段も登壇し、両棋士は会場のファンに応援への感謝を述べました。
あわらでの第2局は、挑戦者である佐々木八段が藤井竜王を破り、今期七番勝負の対戦成績を1勝1敗としました。

10月21日(月)に、熱戦を繰り広げた両棋士は「芦湯」を訪れ、2日間のあわら対局を振り返りました。対局室「竜悠」について、佐々木八段は「畳などが新しく、気持ち良く指せる環境だった。」、藤井竜王は「越前和紙の竜が雰囲気があり、素晴らしい対局室だった。」と評しました。
また、勝負めしやおやつの感想を求められると、餅好きで知られる佐々木八段は「どれも美味しかったが、フルーツ大福はぺろりと食べられた。」、藤井竜王は「おろし蕎麦の辛みが強いことに驚いた。今まで食べてきた蕎麦とは違い、本場の味を楽しむことができた。」と満足した様子でした。
両棋士は県内の将棋ファンに感謝を述べ、さらなる将棋の盛り上がりに期待していました。

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