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金津本陣IKOSSAに歴史を学びにいこっさ!郷土歴史資料館だより

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福井県あわら市

■「あわら市文化財保存活用地域計画」の策定の経過
「文化財保存活用地域計画」は、地域の活力を高めることを目的として、地域の宝である文化財を保存・活用するためのマスタープランおよびアクションプランです。昨年度より策定をはじめ、昨年は各地区の公民館まつりに伺い、その地区にしか知られていない文化財などについて聞き取りをしました。
本年度は、これまでに集めた文化財の情報をデータベース化し、それを基に各地区の実情にあわせた保存や活用の計画づくりを進めています。
今後、文化財やまちづくりの専門家を交えた協議会で原案を精査し、来年度春にはパブリックコメントを実施して、皆さんに意見をいただく予定です。

■あわら人物伝第2回「藤野厳九郎(ふじのげんくろう)」
第2回は「藤野厳九郎(ふじのげんくろう)」を紹介します。厳九郎は、1874年(明治7年)に坂井郡下番村(現あわら市)で、藤野升八郎(しょうはちろう)の三男として生まれました。父・升八郎は、適塾で医学を学び、橋本左内(はしもとさない)とも交流がありました。医家で生まれた厳九郎は、愛知県立愛知医学校(現名古屋大学医学部)に入学、その後仙台医学専門学校(現東北大学医学部)の教授となりました。教授となってすぐに、周樹人(しゅうじゅじん)(後の魯迅(ろじん))と出会いました。魯迅は中国の文豪として有名ですが、当時は留学生として日本で医学を学んでいました。厳九郎は、魯迅に対して懇切丁寧に勉強を教えました。このことは、魯迅の心に残り、中国に戻った魯迅は作品「藤野先生」を執筆しました。魯迅は『魯迅選集』出版の際、「藤野先生」だけは入れたい、と懇願したといわれています。
厳九郎は大学を退職後、地元に戻り診療医として地域医療に従事し、その生涯を終えました。
来年2月、厳九郎をはじめとする藤野家をテーマに企画展を開催予定です。お楽しみに!

問合せ:郷土歴史資料館(金津本陣IKOSSA2階)
休館日:月曜日・第4木曜日(祝日の場合はその翌日)
開館時間:9時30分~18時(最終入館17時30分)
【電話】73-5158【FAX】73-1038【E-mail】maibun@city.awara.lg.jp

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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