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北潟湖自然再生協議会の取り組み~北潟湖の恵みを再発見し、未来に遺(のこ)そう~
北潟湖自然再生協議会では、北潟湖やその周辺の自然環境の保全・再生に取り組んでいます。
令和6年9月から11月にかけて開催された「北潟湖水と水辺のワークショップ(全3回)」には、地域の皆さんや協議会活動参加者など延べ94人が参加しました。また、子ども版ワークショップでは地元の小学生48人から意見を聞き取りました(一部、高校生の意見も含む)。
2月22日に行われた報告会では、ワークショップで話し合われた内容を整理し、今後の方針などをお伝えしました。その一部をご紹介します。
北潟湖はあわら市の北部に位置し、面積2.14平方キロメートルの県内で3番目に大きな湖です。海と直接つながっているため、淡水と海水が混ざり合う「汽水湖」です。
■北潟湖の目指す姿に向かって
▽水環境の管理
北潟湖の水質向上に向け、北潟湖水門(開田橋水門)※1の管理を見直します。
(1)水門が開いている時間を延長する。
(2)水門の開放時間が変更された場合、湖内の塩分濃度などのモニタリング調査を実施し、影響を継続的に検証する。
▽どんな変化があるの?
・湖水と海水の入れ替えが進むことで、湖内の濁りや臭い(悪臭)が緩和されます。
・シラスウナギ(ウナギの稚魚)をはじめ、海から遡上する魚類が増えます。
・湖内の塩分濃度が多少高くなります。それに対応して湖内のエリアごとに塩分濃度の目標値を設定することで、淡水環境に生息する生物の生息環境も維持します。
※1…北潟湖水門(開田橋水門)ってなに?
北潟湖の最下流部には、水害や塩害を防ぐための水門が設置されており、日本海から流れ込む海水が制御されています。これまでの研究により、湖内に海水が流れ込む仕組みがおおよそ解明されてきました。塩分濃度は水中に生息する生きものに大きな影響を及ぼすため、目指す生態系の姿や湖の利活用の方向性を十分に議論しながら、水門を管理していくことが必要です。
今回紹介した内容に加え、湖の水質負荷低減の方策や、コンクリート護岸を活かした生態系機能の向上、さらに地域での取り組みの輪を広げるための方策についても意見交換を行いました。
今後、具体的な取り組みを始めていくときには、地元住民や関係者などと話し合いながら進めていきます。
■会員募集
一緒に活動に参加してくれる人や団体を募集しています。希望する人や興味のある人は事務局までご連絡ください。
北潟湖自然再生協議会事務局(生活環境課内)【電話】73-8018【E-mail】seikatsu@city.awara.lg.jp
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