【3】大交流時代を地域づくりへ
今、幕を開けようとしている「大交流時代」。このチャンスをどのように地域づくりに生かしていくか、観光やまちづくり活動に携わる方々にお話を伺いました。
■北陸新幹線から勝山へ~リピーターにつながる旅の始まりを
えちぜん鉄道(株)
アテンダント
蒲生 真夕(がもう まゆ)さん
北陸新幹線が福井・敦賀まで開業すると、えちぜん鉄道を利用するお客様がこれまで以上に多くなると予想されます。
車内では、沿線市町の観光施設や駅を降りてからの交通手段などお客様に寄り添った丁寧な対応を心がけていますが、混雑した場合でも「えちぜん鉄道を利用して良かった」と思ってもらえるよう対応していきたいと考えています。
その結果、また福井県や勝山市に訪れたいと思うリピーターの増加につながればと思っています。
北陸新幹線開業後も、市民の皆さまには、引き続き安心してご利用いただけるようアテンドしてまいります。
◇大人気!恐竜列車
えちぜん鉄道が昨年運行した恐竜列車は、全便満席になるほど人気。今年も3月から運行を予定し、多くのお客様の利用が見込まれる。
■勝山の魅力を深掘り~観光で地域経済を熱く
勝山市観光まちづくり(株)(勝山DMO)
坪内 正也(つぼうち まさや)さん
勝山市には、県立恐竜博物館があるため、北陸新幹線の福井・敦賀開業後は、間違いなく多くの旅行者が訪れます。
このチャンスを生かして、地域経済を活性化させるためにも、平泉寺や越前大仏など市内の観光施設への誘客、滞在時間の延長など、市内での観光消費額を増やす仕組みを作りたいと考えています。
また宿泊や飲食など従来の観光産業に加え、農業や各地区のまちづくり活動とも連携し、勝山の自然や文化といった魅力を観光のコンテンツに昇華する「堀り」にも取り組んでいきます。
地元事業者や市民の皆さん。一緒に勝山の経済圏を熱くしていきましょう。
◇福井県観光データ分析システム(FTAS)
県立恐竜博物館の予約状況など観光客動向データを確認することができます。データを活用して、より戦略的な商品開発やプロモーション活動を一緒に取り組みましょう。
■地域の活性化は地域から交流を通じて地域を未来へ
NPO法人まちづくりのむきの会
西出 健一(にしで けんいち)さん
まちづくりのむきの会は、エゴマを中心としたまちづくりから、のむき風の郷を活用して、地元農産物などの販売や住民の交流、地域情報の発信などを行っています。
私たちが一生懸命取り組んでいるまちづくりや大切に守ってきた自然や文化は、きっと旅行者に魅力的にうつると思います。新しい観光のコンテンツとして、多くの人に勝山のリアルを体験していただきたいと考えています。
また県内外から訪れた方の視点が、地元の人にとって地元の良さを再認識するきっかけになればと思います。多くの人との交流を通じて、私たちの活動が若い人に引き継がれ、持続的なまちづくりに繋がっていく、そのような未来を思い描いています。
◇野菜や手作りパンはいかが
野向町コミュニティセンターでは初めての試みとして、のむき風の郷が休業する期間、新鮮な野菜や手作りパン、エゴマ油を販売しています。
販売日時:12月~3月まで
平日9:00~16:00
※パンの販売は水曜日のみ
北陸新幹線福井・敦賀開業により、これまでの関西圏および中京圏に加えて、関東圏からも入込客が増加します。
またコロナ禍を経て、旅行者の旅行・観光に対するニーズや志向は確実に変化しており、旅先でしか感じることができない本物の体験を求め、地域の生活エリアに足を運ぶ旅行者が増えています。
勝山市には『恐竜』というキラーコンテンツに加え、豊かな自然、左義長まつりに代表される伝統文化、基幹産業である農業や繊維産業、各地区で取り組まれている独自のまちづくりなど、旅行者にとっての魅力にあふれています。令和6年の勝山市は大交流時代の幕開けにより、地域の活性化に向けた大きなチャンスを迎えています。
◇新幹線楽しみ!
「北陸新幹線福井開業カウントダウン缶バッジ」で加藤優月さん(成器南小6)が大賞、笠川結愛さん(北郷小6)が準賞に輝きました。
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