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【特集】秋。ご用心

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福井県勝山市

県内ではサル(ニホンザル)の生息数の増加と生息範囲の拡大により、農業被害や人身被害、生活環境被害といった被害の拡大が懸念されています。これまでの調査により、県内に約90群れ2,500頭が生息していると考えられています。また令和2年の農作物の被害額は約1,000万円にも上りました。
サル対策では群れの出没情報を把握することが、集落単位での対策を行う上で重要です。そこで福井県は、サルの出没情報などの投稿・共有を行うことが可能な「サル出没情報共有システム」の運用を開始しました。このシステムを活用して、地域ぐるみで協力して対策しましょう。

秋は、冬眠を備えたクマが、餌を求めて活発に活動します。今年のドングリ類の実りは、過去の大量出没年に比べると良好でしたが、今年は春から夏のクマの出没件数が多く、集落や市街地での出没事例も多数発生しました。
ドングリ類の豊凶に関わらず、近年はクマの生息範囲が拡大しており、クマと人が遭遇する可能性は高まっています。人身被害が発生する恐れもあることから、警戒が必要です。
福井県では市町や警察署に寄せられたツキノワグマ出没位置情報を「福井クマ情報」で公開しています。市でもLINEや緊急メールでクマの目撃情報をお知らせしています。事前に情報を収集し十分にご注意ください。

■サルを集落から追い出そう!
サルは通常人間に対して攻撃的ではありませんが、集落でエサを確保した経験がある場合は、集落に現れるようになります。人に慣れたサルは、噛みついたり引っかいたりすることがあり、全国的に事故が報告されています!

◆群れの行動パターンを予測して被害を予防‼
サルに発信器を付けて行動を調査したところ、市内を行動範囲とする群れは3つあることがわかりました。
(1)大野市の佐開から平泉寺町を移動する群れ(九頭竜B)
(2)永平寺町の鳴鹿から北郷町・荒土町・野向町を通って村岡町まで移動する群れ(九頭竜A1・A2)
※詳しくは本紙をご覧ください。

「ご協力をお願いします」

サルが出没したら、赤ちゃんザルがいるかどうか観察をお願いします。赤ちゃんザルがいれば群れと判断し、次の行動パターンを予測して、被害を予防できる可能性があります。

◆サルの対策方法
(1)サルが集落へ近づく原因をなくす
収穫しないままの柿の実や畑に残った野菜くずなどは、サルなど野生動物にとっては「ごちそう」です。
サルのエサになるものを取り除きましょう。

(2)柵で農地に入らせない
サルは身体能力が高く、電気柵だけ、ワイヤーメッシュ柵だけでは効果がありませんが、組み合わせて設置することで有効な対策となります。

(3)サルを山に追い払う
サルに「集落には食べ物があるし、人も怖くない」と覚えられないためにも、サルを見かけたら、必ず追い払うようにしましょう。
集落みんなに呼び掛けて、大勢でロケット花火や電動ガンなどの道具を使うと効果的です。

◆各種支援
▽柿など実のなる木の伐採費用の補助
柿の木など実のなる木の伐採を業者に委託する方に対し、費用の一部を補助します。
補助金額:費用の1/2(上限2万円)

▽電気柵の設置補助
サルの侵入を防ぐ電気柵設置に必要な資材の提供にかかる費用の一部を補助します。(申請には農家組合として、申請が必要です。)
補助金額:1/3は農家組合が負担

▽煙火講習会の開催(毎年11月ごろ開催)
サルの追い払いに使う煙火(強力なロケット花火)を使うための講習を開催しています。
受講料:無料
※許可手帳の作成に別途費用が必要です

■今年もクマに注意!
クマは基本的に臆病ですが、驚いたり、子グマを守ろうとする場合には攻撃的になることがあります。全国では、毎年クマによる人身事故が報告されています。山にエサが豊富と言われている今年であっても、十分に注意が必要です!

◆「クマと遭わない」ために!
▽クマの餌が実るところには行かない
・ドングリやクリ、ヤマブドウが実る山や林、集落のなかでもカキの木がある場所は注意する

▽頻繁に物音や声を出す
・鈴、笛、ラジオなどを鳴らすか、大きめの声で話しながら行動する

▽単独でのウォーキング(散歩)やジョキングを控える

▽視界の悪いときや、見通しの悪い場所に入らない
・クマは、早朝、夕方ばかりでなく、日中でも出没する
・霧などで視界の悪いときは行動を避ける
・見通しの悪い林などには行かない

▽クマに人の存在を知らせてから外に出る
・家の周りにクマがいる場合があるので、家から外に出るときは、鈴や笛、大声などで人の存在を知らせる。

◆「クマを引き寄せない」ために!
▽人家のまわりの果樹は早めに収穫・伐採する
・カキやクリは早めに収穫する
・収穫できない果樹は伐採するか、枝を落として低くするなど管理する

▽柿など実のなる木の伐採費用の補助
柿の木など実のなる木の伐採を業者に委託する方に対し、費用の一部を補助します。
補助金額:費用の1/2(上限2万円)

▽刈り払いなどにより集落周辺からクマの潜み場をなくす

▽家のまわりにクマの餌になるものを放置しない

◆クマに遭ってしまったら!「興奮しない・させない」
▽とにかく騒がずゆっくり後ずさり!
背中を見せて走って逃げてはいけません!子グマであっても絶対近づかない。

▽地面に伏せ、両手やリュックなどで首の後ろをガードして頭と首を守る。

▽攻撃が避けられないときは急所を守る!

◆クマを目撃したら市役所または警察署へ
いただいた情報は市の緊急メールやLINEでお知らせします。情報提供・出没情報の確認をお願いします。

問合せ:
・農林課(市役所1階)【電話】88-8121
・勝山警察署【電話】88-0110

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