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ふさるとを訪ねて~地域文化を掘り起こそう~(61)

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福井県勝山市

市史編纂室 山田 雄造

■勝山高校 その一
勝山地域に中等学校設立の悲願は第二次大戦以前からありました。23年3月勝山町長となった山内譲の公約の一つが勝山高等学校の誘致でした。しかし町は昭和22年(1947)の新学制にともない、勝山中学校の建設、さらには勝山高女の存続の問題も重なり、難しい対応を迫られていました。一方、一町九村(上志比村含む)の町村長も高等学校開設の陳情書に名を連ねていました。
一方、精華高女を県立高校(勝山精華中学は設立されていた)にしたいとの要望も出されていました。どの問題も財政負担が一番のネックでした。そこで精華高女の校舎を利用して精華・勝山高女を併合して県立高校にとの案で県との間に合意ができました。しかし校舎移譲の問題でご破算となります。
県は新県立高校の設置について一一校とするとの方針を出し、勝山高校は校地・校舎に不安があるとして保留としました。23年3月13日、現地調査団が勝山町に派遣されたのを機に、地元代表は改めて要望を述べ、勝山校女の生徒は真心をこめて嘆願書を読みあげました。町議会も急きょ開かれ成器東小学校の校地と校舎を県に無償譲渡をすると決定しました。県はこれを受け入れここに悲願の勝山高校設置が決定されたのです。
朝日方円が新校長に招かれ23年4月5日午前9時開校式が挙行されました。勝山高校は男女共学の学校となり、大野郡北部一町八村からの生徒四二二名で発足しました。同月25日、開校記念祭が行われ生徒は神輿を作り町を練り歩きました。

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