【特集】笑顔が春を呼ぶ 勝山左義長まつり(1)

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今年の始まりは上郡区

2月22日-23日　開催

300年以上続く伝統ある勝山左義長まつりが、今年も盛大に開催されました。
週初めの寒波により雪が降り積もる厳しい寒さの中でしたが、各地区の櫓の前には笑顔で浮き太鼓を見学する観光客の姿がありました。

■上郡区の合図でまつりがスタート
勝山左義長まつりの開始を知らせる一番太鼓。今年は上郡区の櫓が務め、会場には大勢の見物客が集まりました。
今年の一番太鼓を担ったのは、久保陽(ひなた)さんと晴(はれる)さん姉妹と一番太鼓の曲を作曲した上坂優(まさる)さん(和太鼓集団「O・TA・I・KO座明神」座長)です。
午後1時に息の合った一番太鼓の音が街中に響き渡ると、各地区の櫓でも次々におはやしがスタート。街中は一気に左義長色に染まっていきました。
一番太鼓を務めた陽さんは「貴重な経験をさせてもらえてとても光栄でした」と話し、妹の晴さんは「大勢の前で父も経験した一番太鼓を姉とできて嬉しかったです。楽しく叩けました。」と久保さん姉妹は笑顔を見せていました。

■2日間で7万人がまつりを楽しむ
市内の人はもちろん、市外や海外の方も魅了する勝山左義長まつり。
今年の左義長まつりには、2日間で延べ7万人が来場しました。櫓の見物、浮き太鼓の体験、スタンプラリーなど思い思いにまつりを楽しんでいました。

◇海外から
パプアニューギニアの皆さん
「子どもたちの浮き太鼓が印象的で、お気に入りになりました。」
「地域の方々が親しみやすく、とても楽しかったです。」

◇企業ボランティア
越前信用金庫の皆さん「市内外から多くのお客さんが来て盛り上がるといいなと思います。」

◇お土産でウキウキ
勝山DMO　坪内さん「初めて左義長グッズを開発しました。多くの人が訪れてまつりが盛り上がると嬉しいです。」

◇県外から
昆布屋さん(越前市から)「初めて来ました。伝統が息づくとても素晴らしい祭りですね!」
村田さん、加藤さん(埼玉県から)
「10年以上前から来ています。これを見ないと春が来ないです!」
「伝統や地元の方々の優しさが感じられる素敵なお祭りです!」

■「笑」勝山左義長まつりって楽しい!
勝山左義長まつりに携わる方々の声をご紹介します。

◇老若男女みんなが楽しむ
各地区の櫓の上では、子どもから大人までが一緒になってまつりを楽しむ姿が見られ、櫓の下では、多くの方が体を揺らしながら笑顔で見物していました。

藤間　多恵子さん「今でも街中に短冊が吊られるとウキウキ胸が高鳴ります。」

◇足を運びたくなる左義長雪だるま
芳野区の櫓に足を運んでもらおうと15年ほど前から取り組む「左義長雪だるま」。

芳野区左義長雪だるま委員会の皆さん「今ではたくさんの方々に足を運んでもらえ、特に、子どもたちが喜ぶ姿を見ると嬉しく思います。」

◇地元で地域貢献
地元に貢献したいと、まつりの開催に合わせて市内外から集まっています。

沢区ひよっこ少年隊の皆さん「地区の仲間と楽しみながら活動しています!」

◇憧れのまつりに参加
勝山高校日本文化部の皆さんも櫓で浮き太鼓を披露しました。

吉田さん・酒井さん
「小さい頃から憧れていた祭りに参加できとても嬉しいです。」
「勝山の良さが詰まったお祭りで、雰囲気がとても素敵です。」

■「伝」
「勝山左義長」は、江戸時代、勝山藩に小笠原公が入部して以来300年以上の歴史があります。近年は、少子高齢化による人手不足などでまつりの継承を危ぶむ声もありますが、伝統を絶やさないよう様々な取り組みが行われています。

◇子どもばやしコンクール
担い手を育てようと毎年開催される子どもばやしコンクール。
今年は、下後区が市長賞を受賞しました。

・第55回　子どもばやしコンクール結果

◇親子で楽しむ
下後区の櫓では、小学生とその親子が一緒に浮き太鼓を披露する親子共演が行われています。

松本さん親子
「親子となるといつもより気分が楽しく自然と笑顔になれます。」
「息子は6年生で今年最後の共演。一緒に叩けて良かったです。」

◇園児たちも伝統を体験
各地区の櫓では、市内のこども園や幼稚園の園児たちが愛嬌たっぷりの浮き太鼓を披露しました。

川端　茉衣花(まいか)さん「たくさんのお客さんがいて少し緊張したけど、うまくたたけました。とても楽しくて、ずっと続けたいです。」

◇企業も叩き手として参加
上袋田区の櫓では、(株)フクタカに勤める約40人が練習した成果を披露しました。

村上　裕哉さん「今年初めて参加しました。伝統を味わえ、とても楽しかったです。」