南越前町地域おこしNEWS.

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【03　南越前町の風景からの学び】
地域おこし協力隊田上が活動を通して、出会い採集した南越前町の風景を紹介します。

○「比較すること」で「ただの岩」も意味を持つ
5月13日に河野・今泉地区で行ったまち歩きには、11名の方が参加されました。
まち歩きは右近家西洋館からスタートしました。海や集落を一望できる特別な場所です。参加者には、西洋館から撮影されたであろう複数の古写真と、西洋館からの景色を眺める女性が描かれた絵葉書を配布しました。参加者は目の前に広がる光景とそれらの資料を見比べます。
時を経て大きく変わっているのは海岸線の形です。昭和30年ごろは地形に沿うように複数の湾曲が見られます。その後道路が拡幅されると大きな一つの湾になり、更に埋め立てが進み直線的な海岸線へと変化していきます。
比較して違う部分を発見することで、細かなところまで気づくようになり、新鮮な発見や気づきが生まれます。
昔は湾の中に見えていた岩が、現在は埋め立てられて見えなくなっていることに着目した方がいました。シーサイドパークまで歩いてみると、埋め立てでなくなったと思っていた岩は、頭の部分だけ残っていました。人魚の像があるあたりの岩です。
今までなんとも思わず素通りしていた岩が、埋め立ての痕跡としての意味を持つことに驚きました。
(地域おこし協力隊　田上夏伊)

問合せ：観光まちづくり課
【電話】0778-47-8013