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この記憶を後世に伝える…特務艦「関東」遭難百年追悼事業

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福井県南条郡南越前町

旧日本海軍の特務艦「関東」は、大正13年(1924年)12月10日、京都府舞鶴軍港への兵員・物資の輸送の命を受け山口県徳山港を出港しました。艦は瀬戸内海から関門海峡を抜け日本海に入ると暴風雪の中、海上一面の猛吹雪と山となす怒濤に翻弄され進路を見失い若狭湾を突き進み、12月12日早朝、福井県旧河野村糠浦海岸で座礁しました。
海軍中佐鳥野艦長以下将兵207名は、一糸乱れず万策を尽くしましたが、森下中佐以下97名が荒れ狂う日本海に散り壮絶な殉職をとげられました。この難を知った糠浦区民は現場に駆けつけ危険を顧みず救助活動に挺身し、特に糠浦の婦人の活動はめざましく、陸岸に漂着した凍死寸前の将兵をすくい上げ、母性愛に燃え肌身をもって恥じらいも忘れ、自らの体温で30余名の将兵の魂を蘇えらせました。この救助活動は糠浦婦人をはじめ近郷方々の人肌救助美談として当時全国に賞賛され今も語り継がれています。
南越前町では、本年(2023年)が、遭難から百年目の年にあたることから殉難者97名の御霊を鎮め、この記憶を後世に語り継ぐため特務艦「関東」遭難百年追悼事業を実施します。

■遭難百年追悼式
日時:9月9日(土)午前9時20分から
会場:特務艦「関東」遭難慰霊碑公園(南越前町糠)

■講談会
講談師:宝井 琴桜 氏
日時:11月12日(日)午後2時開演(午後1時開場)
会場:南越前文化会館大ホール
(入場無料 ※当日先着で500名入場可能)

■絵本発刊
時期:10月予定
頒布:町内小学校高学年および中学生
販売:購入希望者に販売

そして、12月12日 特務艦「関東」遭難の日

問合せ:総務課
【電話】0778-47-3000

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