南越前町長
岩倉 光弘
新年あけましておめでとうございます。
町民の皆様には、輝かしい新年をご家族お揃いでお迎えのこと、心からお慶びを申し上げます。また、日頃は町政推進に当たり、温かいご支援とご理解ご協力を賜り、衷心より厚くお礼を申し上げます。
昨年、新型コロナが感染症法上の5類へ移行し、経済社会活動が戻りつつある一方、物価高の影響が長期化していることから、本町としてもその対策に全力を尽くしているところです。
また、令和4年8月の大雨災害からの復旧・復興については、現在も国や県をはじめとする関係機関のご協力をいただきながら着実かつ確実に進めております。昨年は、本町の「自然や文化、歴史が豊か」、「高速道路や鉄道のアクセスが良い」、「子育て支援が手厚い」などの点が評価され、大東建託株式会社が発表した「街の幸福度ランキング2023」において北陸地方第1位となりました。今後も魅力ある町づくりに傾注してまいります。
さて、3月16日の北陸新幹線福井・敦賀開業まであと2か月余りとなりました。整備計画決定から半世紀を経て開業日を迎えられること、大変嬉しく存じます。この好機を逃がさず、県内外からより多くのお客様をお迎えできるよう、引き続き関係者の皆様とともに、観光地の磨き上げなどの準備を進めてまいります。
令和7年1月1日には、平成の大合併による南越前町の誕生から20周年を迎えます。この節目に新町誕生からの歩みを振り返る記念事業を予定しております。多くの町民の皆様の参加により、更なる町政発展に繋げたいと考えております。
それでは、令和5年度に取り組んでおります「6つのまちづくり事業」の主な進捗状況についてご報告させていただきます。
一つ目の「町民に優しいまちづくり」につきましては、妊娠中から子育て期間の多様な相談の場を設け、安心して子育てが出来るよう支援するとともに、経済的な負担を軽減しております。今後は、母子保健と児童福祉を一体的に支援する「こども家庭センター」の設置に向け準備を進めてまいります。
次に、二つ目の「安全安心して暮らせるまちづくり」につきましては、河川への水位計、監視カメラ増設によりホームページ情報を充実するとともに、防災アプリ「南えちぜん防災アラート」の配信を開始し、情報伝達手段を拡充しているほか、災害時の共助の取り組みとして、自主防災組織の設立や活動支援に取り組んでおります。また、国道365号栃ノ木峠道路の国直轄権限代行による早期事業化や、国道8号の大谷・敦賀市挙野間の早期事業化の要望活動継続、オンデマンド送迎サービス「らくらくおでかけバス」の運行など、道路交通網の充実を図っております。さらに、新たな町分譲地の候補地選定など、定住促進のための居住環境整備を進めております。
次に、三つ目の「活き活きと働けるまちづくり」につきましては、道の駅「南えちぜん山海里」が開業1年7か月となる昨年5月に来場200万人を達成したほか、株式会社ゼンリンが発表した「道の駅チェックインランキング」で全国3位となりました。1月5日(イチゴの日)には隣接する観光農園施設「FRUITFUL GARDEN ひのの実」がオープンし、本町の玄関口としての魅力がさらに高まったところであります。農林水産業については、米価下落・肥料高騰に対する支援や、水仙畑復活に向けた落石対策工事や作付け支援、森林境界明確化や間伐材搬出の支援、漁港の機能強化などに取り組んでおります。
次に、四つ目の「人と文化を育むまちづくり」につきましては、家庭教育相談員を新たに配置し、きめ細やかな教育の充実を図っております。また、花はす早朝マラソン大会やスマートフォンを活用したウォーキング推進事業など、町民の健康体力づくりを推進しております。4月には中村家住宅の一般公開を予定しており、今庄宿重要伝統的建造物群保存地区や、杣山城跡、湯尾峠を含めた文化遺産の活用を強化しております。
次に、五つ目の「住民主体のまちづくり」につきましては、9月末の完成を目指して南条地区公民館耐震大規模改修工事を行っております。各区の集会所整備についても順次設計や工事を進めております。最後に、六つ目の「効率的な行財政運営によるまちづくり」につきましては、令和4年度一般会計決算の実質収支は、5億5,905万円の黒字となり前年度から1億8,939万2千円の増となっております。地方債残高(借金)は59億3,562万2千円となり前年度から7,726万5千円増加しましたが、基金残高(貯金)は53億2,834万4千円となり前年度から4億8,488万6千円増加しております。今後も町民の皆様のご理解ご協力を賜りながら、健全な行財政運営に努め、良質な行政サービスを展開してまいる所存であります。
結びに、令和6年が町民の皆様にとりまして幸多くより一層飛躍する年となりますよう心よりご祈念申し上げ年頭のごあいさつといたします。
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