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紫式部ゆかりの地PR事業連載企画

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福井県南条郡南越前町

■第2回 木ノ芽峠
今回から、紫式部が父親・藤原為時に付き添って越前国府へ向かったルートに所在する南越前町の文化財を紹介していきます。その第1弾として今回は「木ノ芽峠」を取り上げます。
標高628mの木ノ芽峠は、天長7(830)年ごろに北陸道として開通し、平安時代の官道はこの道を通っていました。この道が開通すると旅人の往来が盛んになって、茶店が開かれたり旅籠屋が営まれたりするなど、中世の往還道としての形態が整っていきました。さらに江戸時代に入ると峠に茶屋番が置かれ、最終的には木ノ芽茶屋番であった前川家が定住し、その茅葺き住宅が現在も残されています。
紫式部も父の下向に伴う際、この峠を越えたといわれています。越前下向から千年が経った平成8(1996)年には、旧武生市(現在の越前市)が、宇治市および旧西浅井町(現在の長浜市)と協力して開催した「越前国司下向の旅」で木ノ芽峠を通りました。
また、この峠には城跡が4つ遺存し、源平の合戦や南北朝期の動乱、戦国時代の戦い、一向一揆の争乱における戦場にもなっていました。現在、これらの城跡は町指定の文化財となっています。

○木ノ芽峠(旧北陸道)
平安時代に開通。この峠を経由し鹿蒜から敦賀に至るのちの北陸道の要所となった。茅葺きの前川家住宅が現存する。

問合せ:教育委員会事務局
【電話】0778-47-8005

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