新年のごあいさつ

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南越前町長
岩倉　光弘

新年あけましておめでとうございます。
町民の皆さまには、輝かしい新年をご家族お揃いでお迎えのことと、心からお慶びを申し上げます。また、日頃は町政推進にあたり、温かいご支援とご理解ご協力を賜り、衷心より厚くお礼を申し上げます。
本年1月1日に南越前町は、南条町、今庄町、河野村の3町村が合併して20年の節目を迎えました。昨年10月には記念式典を挙行し、多くの関係者や町民の皆さまとともに祝うことができました。これまでの本町発展の礎を築くことができましたのは、国、県、近隣市町をはじめ、関係機関の皆さまの格別のご指導ご支援、そして何より町民の皆さまのご尽力の賜物であると、心から感謝を申し上げます。
そのような中、大東建託株式会社発表「街の幸福度ランキング2024」において、本町が2年連続で北陸地方の第1位となりました。自然や文化・歴史、道路や鉄道のアクセス、子育て支援などの点が評価されたところです。今後も本町がさらに飛躍し、「これからも住み続けたいまち」、「住んでみたいまち」となるよう、心から念願いたしております。
それでは、町の基本目標「6つのまちづくり事業」について令和6年度の主な進捗状況をご報告させていただきます。
一つ目は「町民に優しいまちづくり」であります。子ども・子育て支援について、母子保健と児童福祉を一体的に支援する「こども家庭センター」を4月に開設しました。また、町独自の子ども医療費無料化や不妊治療費助成の拡充、妊娠中や出産後の給付金支給など、子育て家庭の負担軽減も図っています。
二つ目は「安全安心して暮らせるまちづくり」であります。令和4年8月大雨による災害復旧については、町実施工事は約85パーセントが完成しています。県が実施する輪中堤整備、河道拡幅、砂防・治山施設の整備についても着実に進められており、引き続き、復旧・復興に全力を挙げて取り組んでいきます。また、災害時の自助・共助を強化するため、防災講座の実施や自主防災のための資機材整備、訓練等に対する補助金拡充などにより、自主防災組織の設立をお願いしているところであります。木造住宅の耐震化については、診断や改修工事に対する補助金を拡充しており、前年度と比べ申請件数が増加しています。道路整備については、国道8号の強靭化、国道365号栃ノ木峠道路の改良、県道中小屋武生線の改良等について、国・県などへの要望活動を継続しています。町分譲地の整備については、第3期東大道団地23区画の工事に着手しました。第6期桜町団地と第2期北府団地についても工事に向けた準備を進めております。
三つ目は「活き活きと働けるまちづくり」であります。観光誘客の拡大として、4月に国重要文化財中村家住宅の一般公開を開始したほか、11月に「北前船寄港地フォーラム」を開催しました。鉢伏山一帯施設については、頂上までのトレッキングコースの整備や頂上展望台の改修を実施し、今年4月に供用開始する予定です。オートキャンプサイトとサニタリー棟は今年夏の供用開始を目指しています。さらに、新・南条夏祭り、今庄宿の市、河野バーベキュー大会、今庄つるし柿フェスタなど、賑わい創出のためのイベント開催を支援しました。農林水産業については、米価下落・肥料高騰に対する支援や、水仙畑復活に向けた落石対策工事や作付け支援、森林境界の明確化や自伐型林業者への支援、漁港の機能強化などに取り組んでおります。
四つ目は「人と文化を育むまちづくり」であります。町内小中学校においては、子どもたち一人ひとりの状況に応じたきめ細やかな教育体制を充実するため、町独自に支援員等を配置しております。また、いつでも安心して栄養のある給食が食べられるよう、4月から給食を無償化したところであります。健康体力づくりについては、花はす早朝マラソン大会やウォーキングチャレンジを実施しました。文化遺産の活用については、杣山城跡のガイダンス施設整備工事に着手したほか、中村家住宅、今庄宿、湯尾峠の保存・修理を計画的に進めております。
五つ目は「住民主体のまちづくり」であります。南条地区公民館の耐震大規模改修が完了し、9月24日から町民の皆さまにご利用いただいています。各区の集会所整備については、設計や工事を進めております。
最後六つ目は「効率的な行財政運営によるまちづくり」であります。4月から、保育園における集金をキャッシュレス化しており、職員の業務負担はもとより、保護者の皆さまの負担軽減にも寄与していると思います。町の財政状況については、令和5年度一般会計決算における「実質収支」は、3億9,569万円の黒字となりました。令和5年度末において、地方債残高(借金)は62億9,275万円で、前年度比3億5,712万円増加しましたが、基金残高(貯金)は、57億8,882万円で、前年度比4億6,047万円増加となりました。
私事になりますが、本年2月12日までの2期8年をもって町長職を退くこととしました。就任以降、町長としての重責を痛感しながら、町政発展のために全身全霊をかけて誠心誠意努力してまいりました。さまざまな政策実行や課題解決、災害からの復興などに、町民の皆さま方の温かいご支援とご理解ご協力を賜りましたことを改めて深く感謝申し上げます。
結びに、令和7年が町民の皆さまにとりまして幸多くより一層飛躍する年となりますよう心よりご祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。