辛いこともあるけど、明日はいいことがあるかも…
たくさん悩んで、たくさん経験していまは人生のまだ途中
◆これは、坂井市に住む人たちのお話。
※実話をもとにした話です
◇災い転じて福となす
パン屋を営む40歳の麦郎(むぎろう)さん。こだわって作っているため、お値段も高めで売れ行きはあまりよくありません。ある冬の朝、大雪の影響で車が立ち往生していました。お客さんは全く来なくて、仕入れた食品の期限は間近。麦郎さんは、パンを立ち往生している車内の人に、無料で配ることに。
春が近づき、お客さんが増えてきました。パンを配ったことで、麦郎さんの作るパンのおいしさが口コミで伝わったのです。
◇捨てる神あれば拾う神あり
県内の大学に通う19歳の神子(かみこ)さん。大学にも慣れ、友達がバイトをしていることに影響を受け、バイトの面接へ行きました。面接で「君、できなさそうだから」と言われ不採用。次に受けたところは採用されたものの、4日経ったときに「伸びしろが見えない」と言われクビになってしまいました。
自信をなくしていた神子さんに、大学の先輩が自分のバイト先を紹介。アットホームな雰囲気のバイト先が見つかりました。
◇ときにはまわり道を… だから出会えるものがある
今年70歳を迎える庭美(にわみ)さん。20代の頃に務めていた会社が倒産。その後、住宅関係の仕事に就き、庭園に興味を持ちました。もっと勉強したくなった庭美さんは周囲の反対を押し切り、大学院へ。研究を続け、学会で発表をしていた50歳の時に転機が訪れました。大学教員の公募があり、挑戦した庭美さんは見事合格。大学で庭園の研究を続けながら、生徒に魅力を教えていました。
今は自宅にすてきな庭を作り、近所の子どもが遊びにくるのを楽しみにしています。
◇持ちつ持たれつ 人に支えられている日々
市役所で「広報さかい」を担当する30歳の広太(こうた)さん。念願だった広報紙の仕事は文章作成、写真撮影、紙面構成など初めてのことばかりで、毎日が失敗と挑戦の繰り返し。
ある日の取材では三脚を忘れて一大事でした。だけど、その場にいた人が貸してくれて、無事に写真を撮ることができました。
みんな悩みながら、今日を生きています。もし辛くなったときは、ひとりじゃないことを思い出してください。
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