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歴史文化を活かしたまちづくりが始まります(1)

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福井県坂井市

市には固有の歴史文化を背景に、特徴的で個性豊かな地域が集まっています。この多様性を活かして、発展し次の世代に継承するために、6つの風致を定めました。
また、丸岡城周辺と三国を重点区域に指定し、歴史文化の掘り起こしやPR、歴史を活かした地域のまちづくりを進めていきます。

■歴史的風致維持向上計画を策定しました
本市は、平成18年に旧坂井郡の三国町、丸岡町、春江町、坂井町が合併して誕生し、豊かな自然環境、歴史、伝統文化など、地域の個性や宝となる資源が豊富に存在しています。国の重要文化財である「丸岡城天守」や「三国港突堤」などの歴史的建造物が現在も多く残り、無形民俗文化財の「日向神楽」など、各地域固有の祭礼や伝統が地域の人々に受け継がれています。
地域の個性が織りなす歴史的風致を維持・向上させ、後世に継承することを目的に、「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」に基づき、「坂井市歴史的風致維持向上計画」を策定しました。

◆歴史的風致とは?
地域における固有の歴史および伝統を反映した人々の活動と、その活動が行われる歴史上価値の高い建造物およびその周辺の市街地とが一体となって形成してきた良好な市街地の環境。
※活動と建造物は、約50年以上の歴史を有するものとされています
坂井市だと歴史的風致の範囲は…
例)
・三國神社と三国祭の範囲
・丸岡城天守と古城まつりの範囲

◆海から見た坂井市の地図
※坂井市の地形や歴史は、白山から日本海へ注ぐ水の流れとつながりがあります。水の流れを意識して、普段とは違う視点で見てみましょう
※詳細は本紙をご覧ください。

◆坂井市の維持向上すべき歴史的風致
市では計画の策定に当たり、まちづくりの資源となる特色ある歴史的風致を下記のように位置づけています。6つのテーマに分けられ、今後10年間にそれぞれの歴史的な資源を活かした取り組みを進めます。

◇1 継体天皇の事跡(じせき)にみる歴史的風致
丸岡町東部山麓には、北陸最大級の六呂瀬山一号墳など大規模古墳が集積しています。継体天皇はこの地に登場したとされ、ゆかりの神社や伝承・事跡が現在まで継承されています。
主な事業:六呂瀬山古墳群調査・整備事業

◇2 丸岡城にみる歴史的風致
北陸唯一の現存天守である丸岡城天守を中心に、堀跡の水路、地割、寺院群などが城下町の歴史を伝えます。藩主ゆかりの地は城下町周辺にも広がっています。
主な事業:
・霞ケ城公園 城山整備事業
・街なみ環境整備事業 丸岡城周辺地区

◇3 山間の集落・竹田にみる歴史的風致
盆地状に開けた山間地域である竹田地区は、竹田川と里山、加賀文化の影響を受けた民家群が固有の集落景観を作り出し、深い信仰とともに人々の暮らしが営まれています。
主な事業:伝統的民家普及促進事業

◇4 九頭竜川・竹田川の恵みと備えの営みにみる歴史的風致
坂井平野は、九頭竜川などの河川が貫き、治水を行うことで、豊かな水の恵として稲作文化が育まれてきました。十郷用水などの大規模な用水が整備され、穀倉地帯が形成されています。
主な事業:十郷用水跡地活用整備事業

◇5 北陸街道がつなぐ歴史的風致
都から、越前、加賀へとつながる北陸街道は室町時代に蓮如が北陸道を通って吉崎へ向かったと伝えられています。舟寄は越前と加賀を結ぶ要衝として栄えました。
主な事業:北陸街道歴史の道・文化遺産活用事業

◇6 海とともに栄えた三国にみる歴史的風致
古代から川湊として発展した三国湊は、北前船交易により繁栄しました。寺社や中心部の歴史的町並み、漁業や祭礼などの民俗文化が、三国の歴史文化を現在に伝えています。
主な事業:
・神社例祭調査事業
・街なみ環境整備事業 三国湊地区

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