◆認知症の人と家族の安心のためにひとりの人として、組織として活動する人たち
◇この地域に暮らす人たちが、お互いに支え合って生きていけるように…。
株式会社福井銀行
坂井町支店 支店長 善谷 一孝(ぜんや かずたか)(左)
コンプライアンス統括チーム 伊藤 浩美(いとう ひろみ)(右)
福井銀行では、3年前に「認知症の方へのサポートガイドライン」を策定しました。ガイドラインには認知症の症状で怒りのコントロールができない場合、環境を変えると気持ちが楽になり安心する人もいるという対応事例を掲載しており、坂井町支店でも、お客さまに寄り添い、状況に合わせた対応をしていくよう職員と話し合っています。
以前、認知症の症状がみられるお客さまから「開店まで店舗の掃除を一緒にやりたい」との申し出を受け、職員と一緒に草むしりを行いました。お客さまが、とても楽しそうにされていたのを今でも覚えています。認知症になったらすべてができなくなるのではなく、できることは本当に上手に一生懸命されるのだとわかりました。
福井銀行は「高齢者等SOSネットワーク※」に登録しており、何かあれば市などと連携し対応しています。認知症の人のできることを支え、できないことはサポートする姿勢で地域をまるごと支援していきたいと思います。
※詳しくは本紙9ページ下段をご覧ください
◇認知症を正しく知り、笑顔で話すこと。ここが安心できる場所になれたら。
株式会社平和堂
アル・プラザアミ 店長 杉橋 悦代(すぎはし えつよ)(右)
インナーウエア売場主任 上出 則子(かみで のりこ)(左)
お客さまが安心して暮らして、買い物できる場所になればと思っています。地域の中にはいろんな人が住んでいて、認知症の人も多くいるという声があり、どの店舗でも同じサービスを提供できるようにするため、2年前から全社員に向けて認知症サポーターの養成を始めました。
認知症に対する正しい知識を持つことで、どう接すると良いかが分かるようになり、家族の人に寄り添った対応ができるようになりました。認知症かどうかの判断はできないですが、その可能性を感じた時は、丁寧にゆっくり説明することを心掛けています。1番大事なのは笑顔です。誰に対してもですが、笑顔で少し声のトーンを明るくして話しかけること。一人ずつの様子を見て、相手から会話を引き出すことが大切です。
アル・プラザアミでは、認知症の相談やご家族同士が交流する「認知症カフェ」に協力しています。認知症の人もそのご家族も、私たちに頼れて、安心して買い物ができればと思っています。
※詳細は本紙をご覧ください。
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