■あたらしい敦賀 好循環が継続するまちを目指して
敦賀市長 米澤 光治
新年明けましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、健やかに初春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
新しい年のスタートにあたり、「今、敦賀市が取り組んでいること」、そして「これからの敦賀市」について申し上げます。
▽北陸新幹線敦賀開業
昨年3月に北陸新幹線が敦賀までやってきました。開業記念イベント「つるが街波祭」には4万人を超える方が来場し、新幹線開業をまち全体でお祝いしました。10カ月経った今でも東京駅で「敦賀行き…」のアナウンスを聞くとワクワクします。
開業以来、市内の観光施設の入り込みは開業前を大きく上回っており、街を歩く人は本当に増え、街の風景が変わったような気がします。敦賀商工会議所の調査でも、飲食・宿泊・小売業を中心に売上げが増加し、大きな経済効果が生まれています。
今後は、開業効果を持続できる取り組みが必要です。そのために、市民も参加してこれからの魅力あるまちづくりを話し合う「敦賀まちづくり協議会」を昨年立ち上げました。この協議会では、「氣比の杜構想」として旧敦賀北小学校跡の利活用、氣比神宮門前神楽通りのリニューアル整備、さらに金ヶ崎エリアの整備などについて話し合い、敦賀のまちづくりを進めています。
▽市民一人ひとりの生活と人生のために
このように活性化する敦賀市において、市民一人ひとりの生活や人生が充実し、希望がふくらむ未来を描くことを課題として市政に取り組んでいます。
まず、子育て支援では、今年の4月から二つのことがスタートします。
一つ目は、「こども家庭センター」の設置です。妊産婦や子ども、その家庭に切れ目なく一体的な支援を行います。市役所1階にセンターの窓口を置きますので、子育ての相談などにお越しください。
二つ目は、子ども医療費の完全無償化です。これまで小学生以上には自己負担金が有りましたが、これを廃止し、0歳から高校生まで、外来、入院ともに医療費は無償となります。
昨年から始めたステップアップ型デジタル教育では、敦賀の子どもが敦賀で活かせるデジタル技術を習得するきっかけを作ります。3月に開催する職業体験の企画「アウトオブキッザニアinつるが」では敦賀の企業を子どもや保護者の方に知っていただくことができます。また、大学などに進学する人の経済的な支援と敦賀にUターンする人への応援を組み合わせたホームタウン奨学金は、所得制限の無い奨学ローンタイプのものを用意しました。子育ての経済的負担が最も大きくなる時期の子育て家庭を応援します。
そして、敦賀で魅力的な職業に出会えるよう、サテライトオフィスを誘致し、また新しい産業団地を整備するための調査に着手します。敦賀港では鞠山南地区の拡張工事が進められており、令和9年度に完成予定です。鉄道、道路、港の交通・物流ネットワークが充実する敦賀で、働き甲斐のある雇用を生み出していきます。
▽結びに
昨年は、「市長と語る会」など、市民の皆様のご意見をいただく機会を数多く作ることができました。新たな年も市民の皆様と語り合いながら全力で市政運営に努めますので、市民の皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
本年が皆様にとりまして、幸多き素晴らしい一年となりますことを心からお祈り申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
■市民の皆様から信頼される、市民に寄り添う優しい議会へ
敦賀市議会議長 中野 史生
新年明けましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、日ごろから市議会に対する深いご理解と格別のご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
▽昨年の振り返りと今後の展望
昨年は、年明け早々からの能登半島地震や、8月には南海トラフ地震臨時情報が発表されるなど、これから起こりうる災害に対する意識の高まりを改めて感じる年となりました。原子力発電所が立地する本市においては、自助・共助とともに、発災時から情報伝達等の公助が大きく求められるケースもあるかと存じます。こうした事象に備え、デジタル技術を活用し、誰一人取り残さず適切に伝わるよう防災機能をより充実させなければなりません。
また、デジタル技術は、様々な分野に大いに活用できるものであり、地域活動の再構築などへの活用にも期待するところであります。
次に、北陸新幹線の敦賀開業です。昨年3月の開業以来、駅前などの人の動き、経済活動は活発になり、その効果を感じております。こうした中、市議会においては特別委員会を設置するなど、議会活動を通じて、開業効果の最大化と持続的なにぎわい創生へ寄与するよう努めています。
そして、まちづくりの源泉となる「人口」です。人口減少に直面する中、出生率を上げるには、結婚・出産への負担を様々な方法で軽くする政策が社会全体で必要です。「明日の人々」のために、「今日の人々」の選択がより良い選択となるよう努めてまいります。
また、脱炭素を進めるうえで重要なエネルギー政策ですが、国がどのような戦略を描くかは、本市はもとより、国家の命運も左右する可能性があります。貿易黒字を打ち消すようなエネルギー戦略、戦略なき脱炭素とならぬよう注視し、立地議会として効果的に声を上げてまいります。
▽市民参加・市民と連携する議会
市議会の取組の一つとして、議会活動や議会での議論を広く知っていただくとともに、市政や議会に対する市民の皆様の考え・思いを伺う「議会報告会」を行っています。選挙権年齢引き下げの法改正成立から10年に当たる今年は、この報告会に加え、高校生との意見交換を予定しています。高校の意向も踏まえ、より実践的な内容となるよう工夫し、議員と市民がともに考え、双方向性を持った対話の機会にしたいと存じます。
そして、こうした取組を継続し、市民に寄り添い、議会・議員への信頼感、政治への関心を高め、議員のなり手不足や投票率の改善につながればと願うところです。
▽結びに
こうした議会活動を通じて、様々な課題解決に向けて是々非々での活発な議論を交わし、市民の皆さんから信頼され、市民に寄り添う優しい議会となるよう努め、安全安心で豊かなまちづくりに一丸となって取り組んでまいりますので、なお一層のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、新しい年が皆様にとって、幸せ多き一年となりますよう心からご祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。
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