9月10日、永平寺町防災士の会講習会が永平寺緑の村ふれあいセンターで行われました。日本災害看護学会理事長で町の防災アドバイザーである酒井明子先生を講師に迎え、今年5月に発生した石川県奥能登地方地震を事例として、在宅避難者の把握や医療ニーズの高い被災者への支援体制、医療・保健・福祉が一体となった連携体制の重要性などについて講義をいただきました。酒井先生は「奥能登地震では要支援者の名簿が無く、把握に時間がかかった。個別避難計画の必要性を改めて実感した」とし、「地震による直接死だけでなく、関連死を含めて要支援者が数多く亡くなっている。要支援者の名簿を作成するだけでは不十分であり、実効性のある個別避難計画とするため、訓練、検証を繰り返し、住民が主体となって動く地域内のしくみを作ることが重要」と訴えました。
町では、現在取り組みを進めている個別避難計画をより一層拡充するとともに、その重要性を住民のみなさまに広く周知していきます。
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