永平寺町長 河合 永充
新年あけましておめでとうございます。
町民のみなさまにおかれましては、清々しい新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、日頃から町政の推進にあたり、格別のご支援とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが2類から5類へと移行し、これまで制限せざるを得なかったさまざまな活動が再開された年でした。
町関連のイベントにおいても、4年ぶりに大燈籠ながしが催され、会場では約一万五千人ものお客様をお迎えして、大施食法要後に会場のみなさまと燈籠を流すことができました。また、町スポーツ協会が主催した各地区体育祭にも多くの町民のみなさまが参加され、賑やかに競技を楽しむ姿を拝見して元気をいただきました。
同様に、町民のみなさまの活動が本格化したことを強く感じる一年となりました。各地区では自主防災組織による共助活動も戻りつつあり、夏の豪雨時には、床上浸水などが発生する状況となりましたが、各地区において土のう設置や土砂撤去など、みなさまの共助により被害を最小限に抑えることができました。また、学校における部活動やクラブチーム活動においても、ご活躍を拝見する機会が増え、こちらも非常に嬉しく感じております。
このようにさまざまな活動が再開される中、3月16日には北陸新幹線の県内開業を迎えます。町ではこの大きな契機に向けて、およそ10年をかけて禅ブランドの発信を進めてまいりました。地道な努力が実を結び、世界で活躍するウェルネス事業関連の専門家にも注目いただき、本町の魅力を内外に発信する機会を得ております。また、志比北地区にはオーベルジュ、上志比地区には地元酒造業者による工場整備など、北陸新幹線の県内開業や中部縦貫自動車道県内開通などの高速交通体系の整備に合わせた産業の活性化は、交流人口の増加、さらには定住・雇用の活性化にもつながっていくものと考えております。
より一層の人口流入を促すためにも、地域経済牽引事業計画に基づく企業誘致、人口減少の見られる地区における宅地造成などを積極的に進め、企業、そして人の流れがますます盛んになるよう注力してまいります。
一方で、福祉分野における支援も欠かすことができません。将来を担う子どもたちの健全な育成支援や地域が一体となって高齢者を支えるための地域包括ケアシステムの確立は、将来の地域を支えていくための重点的施策であると考えております。
そのために、子育て支援としまして町内幼児園・幼稚園では幼児の個性、特技、興味などが伸ばせるように遊びの中で学べる体験活動の展開や、新たなシステムの導入により保護者とのコミュニケーションを円滑にするなど、支援を一層推進しております。また、地域包括ケアシステムの一環である町立在宅訪問診療所で開始した訪問看護サービスは、利用者の支援を第一に、より質の高い在宅医療を提供できるよう今後も進めてまいります。そのほかにも少子高齢化の進展にともなう多様なニーズに対応し、社会情勢に即した福祉行政の充実を図ってまいります。
結びになりますが、本年も職員と一丸となり、町政推進に全力で頑張ってまいります。みなさまにおかれましては、より一層のご支援とご協力をお願いいたします。本年がみなさまにとって明るく希望に満ちた一年となりますよう心から祈念申し上げまして、新年のあいさつといたします。
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