文字サイズ
自治体の皆さまへ

芸術家が「禅の里」テーマに作品展

13/55

福井県永平寺町

永平寺町の交流人口拡大など目的に、福井県、永平寺町、民間企業などでつくる「ふくいArts Center and Residenceプロジェクト実行委員会」が企画した作品展「ZEN AIR」の成果発表展が12月7日から17日まで町内の3つの会場で開かれ、529名が来場しました。
公募で選ばれた2名のアーティスト、写真家の大槻唯我さんと彫刻家の中村厚子さんは、9月から12月まで永平寺町に滞在。禅文化や地域住民との交流から芸術作品を制作し、「禅の里」をテーマにさまざまな作品を発表しました。
生と死を巡る人の営みやその背後にある風土などに焦点をあてた作品を手がける大槻さんは、大本山永平寺や町内を歩いて撮影した写真を展示したほか、「笏谷(しゃくだに)石の部屋」と題した部屋には、大本山永平寺で目にした模様や形を図案に起こして絽刺し(ろざし)の技法で刺繍した作品を展示。
中村さんは、松岡湯谷の土肥誠一郎さん宅横の蔵を借り、「行雲流木水」と題した流木アートを制作しました。また、坐禅を通して見えた妄想(もうぞう)を可視化した作品や、永平寺周辺を歩いて印象に残ったものを表現した作品、その場で見える物・聞こえる音・匂い・温度や感触に誘発されながら身体を即興で動かした映像作品やドローイング作品などを展示。町に息づく禅の精神の文化を、さまざまなメディアで表現していました。
この事業には、多くの地元ボランティアのみなさんが参加。会場整備や制作などに協力した長谷川則夫さん(湯谷)と吉田静子さん(湯谷)は「楽しませてもらった」「また永平寺町に来てほしい」と話していました。アートプロジェクトは来年以降も企画していく予定です。

※「吉田静子」の「静」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU