永平寺町令和6年度当初予算額は、157億3,626万円(前年度比 6.1%増)で、そのうち一般会計予算額は96億8,399万円(前年度比 2.5%増)です。
令和6年度の一般会計当初予算は総額96億8,399万円で、前年度当初予算と比較して2億3,883万円の増額となりました。松岡幼稚園および松岡西幼児園の解体費用や、翠荘の改修費用の皆減、また、下水道事業および農業集落排水事業の公営企業化にともなう消費税納入金や繰出金などが減額となりましたが、一方で人件費の増や物価高騰による原材料費などの増、国が進める全国統一自治体システムの標準化にともなう負担金の増、防災拠点や避難所の整備、スクールバスの購入・運行委託などにより財政規模は大きくなりました。
「第二次永平寺町総合振興計画 後期基本計画」で掲げた7つの基本目標の実現に向け、限られた財源の中で、将来負担の増加を抑えつつ効果的に事業を進めるための予算編成としています。
■歳入状況
自主財源において、その約70%を占める町税では、たばこ税や新型コロナの影響からの回復を見込み、個人所得割の増、企業版ふるさと納税の普及が進んだことによる寄附金の増など自主財源全体では約4%の増額としています。依存財源においては、歳入の約40%を占める地方交付税を国の地方財政計画を考慮し微増、障がい者の自立支援や生活介護、施設入所などに係る給付費負担金や、子育て支援に係る負担金など対象事業費の増により、国庫・県支出金も増額しています。
また、施設や設備の長寿命化・保全計画に基づく修繕改修や新設、防災体制の充実強化のための整備、新たに辺地対策事業などに対して町債の借入れを予算化しています。
■歳出状況
人件費、社会保障費の中心となる扶助費、町の借金である公債費などの義務的経費は、元金の償還が進んだことにより公債費は減額としたものの、人事院勧告による給与改定、障がい者自立支援事業費や子ども医療費が増えたことにより全体的には増額としています。
将来的な資産形成にあたる投資的経費においては、永平寺支所の自家発電設備設置やインバウンド受入環境整備としての多言語表記看板設置、松岡総合運動公園(ゆめパーク)ナイター照明LED化、松岡西幼児園跡地公園整備、特殊消防ポンプ自動車購入などにより増額としています。
補助費などについては、担い手農業者に対する機械更新補助金やえちぜん鉄道施設整備事業補助金の皆増、福井坂井地区広域圏電算共同利用負担金の増により増額としています。
物件費においては、施設の解体完了、林道橋梁点検業務の完了などにより減額、維持補修費においても、対象事業が減ったことにより減額としています。
積立金については、地域福祉基金やふるさと応援基金への積立を見込むなど増額としています。
■各会計 令和6年度当初予算額
◇一般会計
96億8,399万円(前年度比 2.5%増)
福祉・医療、教育、道路整備などの基礎的な行政サービスを行うための会計です。行政の主な事業はこの予算によって進められています。
◇特別会計
41億1,794万円(前年度比 14.8%減)
特定の事業を特定の収入で賄う会計のことで、収支を明確にするために、一般会計から独立したものとなっています。
◇公営企業会計
19億3,433万円(前年度比 251.4%増)
民間企業と同様に、事業による収益によって運営している会計です。令和6年度からこれまでの下水道事業と農業集落排水事業を一本化し、公営企業会計の下水道事業として運営していきます。
※予算額は万円単位で表示しています
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