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令和6年能登半島地震 災害派遣報告(1)

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福井県永平寺町

本町では、能登半島地震の被災地支援を行うため、役場職員を被災地へ派遣。福井県の支援職員派遣として本町職員が珠洲市の各施設に滞在し、被災地支援(避難所運営、家屋調査など)のため、1月9日から3月31日まで総数14名の職員が活動しました。被災地の道路状況は悪く、至る所でひび割れを起こしており、車の移動が大変でした。
現地での主な活動は、避難所運営のほか、避難所をまわって避難者の健康状態の確認やニーズを聞き取ることなどです。地震発生から数週間が経過すると、物資や生活に対する被災者からの要望の内容がより細かくなる傾向にありました。

◆派遣職員の声
◇山村補佐(総合政策課)1月9日~1月12日
福井県の第2陣として珠洲市の県立飯田高校避難所の運営に従事しました。永平寺町として1人目の派遣ということもあり、後陣のための情報収集を意識しながら活動をしました。現地には、マスコミでは報道されない現実もあり、苦労もありました。被害が大きすぎて、自分が何か支援ができたという実感はありません。わずか4日間の活動ではありましたが、現地での体験をこれからの永平寺町の備えに生かしていければと思います。[避難所運営]

◇上杉補佐(住民税務課)1月16日~1月20日
現地は、倒壊家屋が道を塞ぎ、道路は亀裂や滑落などでまっすぐ走れない、断水でお風呂やトイレが使えないといった状況。震度5の余震もあり、不安いっぱいで任務に就いたのですが、任務(避難所巡回)は明るくいこうと決めていました。「永平寺町から来ました!」と大きな声で挨拶すると「ゴミ収集車が福井県の車だったよ」「福井から…ありがとう!」「(永平寺に)行ったことあるよ」と被災者のみなさんから温かい言葉が返ってきました。小さい避難所では近所のみなさんが集まって焚火して暖をとって談笑しており、和やかな雰囲気に。人と人とのつながりの大切さや珠洲の人たちの強さを感じました。[避難所巡回]

◇前澤主査(福祉保健課)1月20日~1月24日
珠洲市の避難所で5日間、運営スタッフをしました。特に印象的だったのは、避難所に射的や輪投げを催してくれるボランティア団体が来たときに、小さな子どもたちがとても楽しそうにはしゃいでいたことです。
大きな災害時は、大人も子どもも大きなストレスを抱えています。特に小さな子どもは理解できず、強い恐怖や不安を感じやすくなります。大人は遊びを通じて避難所生活における子どもたちの心のケアをしていくことが大切だと実感しました。[避難所運営]

◇大滝主事(学校教育課)1月28日~2月1日
福井県からの珠洲市派遣に参加し、情報収集と災害対策本部の支援業務に従事しました。発災から1か月経過していましたが、現地では上下水道が復旧しておらず、日常の生活を取り戻せていませんでした。しかし、国の省庁や地方自治体をはじめとした、さまざまな機関の職員が派遣されているほか、ボランティア活動や災害がれきの受け入れが始まるなど、復興に向けて着実に進んでいました。[本部支援]

災害発生から3か月が経過した今も災害支援が必要とされており、日常の生活を取り戻すにはまだまだ時間がかかります。本町としても、派遣職員が経験したことを共有し、今後の支援活動や永平寺町での防災活動に生かしていきます。

◇山本主査(商工観光課)2月1日~2月5日
珠洲市立宝立小中学校にて5日間、避難所支援を行いました。活動としては、主に物資の管理と配膳の手伝いを行いました。
地震が発生してからちょうど1か月が経ち、若者は避難所から徐々にいなくなったり、最初の仮設住宅ができたりと毎日生活に変化があり、不安な日々を過ごしておられました。そんな中、物資や炊き出しをお渡しすると大変喜んでいただけました。
被災地支援は初めてでしたが、貴重な経験をさせていただけました。この経験や被災地の様子を多くの人と共有していきたいと思います。[避難所運営]

◇藤田主事(生涯学習課)2月9日~2月13日
地震災害を経験していない私にとって、今回の被災状況を自分の目で確かめ、被災者の気持ちに寄り添いながら支援させていただいたことは大変貴重な体験でした。被災者のみなさんが前向きに復興を目指す姿や、国や各県が力を合わせて支援する姿に、私も勇気をもらいました。また、普段の生活がどれだけ恵まれているかを改めて実感し、自分を見つめ直す機会となりました。[避難所運営]

◇朝日主事(農林課)2月17日~2月21日
災害発生から48日経過していましたが、集落内は、道路を塞ぐように倒壊した家屋と、徐行しないと通行できないくらい液状化で波打っている道路が多数あり、想像以上でした。
私は約60名が避難生活を送る避難所の運営補助に従事。少人数の班体制を設け、班長を中心に避難者自らが率先して避難所運営を行う姿に深く感動しました。避難所運営には、まず、「共同生活を送るための避難所のルール作り」が重要だと感じました。[避難所運営]

◇菅原補佐(子育て支援課)2月21日~2月25日日々、復興の兆しは随所に見られましたが、上下水道や住宅復旧に関してはまだまだ時間がかかる状態でした。特に下水道の復旧には、かなりの時間がかかりそうでした。
避難所利用人数は少しずつ減少しているものの、高齢者の割合が多いように感じました。また、避難所利用者は、ポジティブで明るかったのが印象的でした。しかし、避難生活が長期化すると凄くストレスがかかると思うので、ストレス軽減の対策も重要だと痛感しました。[避難所巡回]

[2月25日~2月29日]
鈴木主事(総務課)

[2月29日~3月4日]
奥秋主事(保健センター)

[3月4日~3月8日]
西川主査(建設課)

[3月12日~3月16日]
永田主事(福祉保健課)

[3月20日~3月24日]
石田主事(住民税務課)

[3月28日~3月31日]
伊藤主事(えい住支援課)

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