BOOK LABO 図書館司書が本を紹介します。

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今月のテーマ「松平春嶽と庭」

■『天翔(あまか)ける』
葉室麟著(KADOKAWA)

主人公は松平春嶽。京の尊攘(そんじよう)派はに対して、兵を挙げるかどうかの決断を迫られ思案していたところ、勝海舟の使いだという男がやってきた。その男は、坂本龍馬と名乗った。
小説ではあるが、史実を踏まえて丁寧に描かれ、横井小楠や橋本左内、三岡八郎(由利公正)など福井の歴史に欠かせない人物が、次々に登場する。福井市民には一度手に取ってもらいたい作品。

■『日本庭園を楽しむ絵本』
大野八生著(あすなろ書房)

枯山水、水の庭、苔(こけ)の庭…、皆さんはどんな庭が好きだろうか?座って眺める、歩いて味わう、いろいろな鑑賞方法で楽しめる日本庭園。造園家でもある著者が、日本庭園の種類や歴史、鑑賞方法など、イラストで分かりやすく紹介している。また、置かれている石の意味や、飛び石の種類、砂紋のつくり方なども丁寧に説明しており、細かいところまでじっくりと読みたい1冊。