ハピラインふくい発車オーライです!
北陸新幹線福井開業の準備がいよいよ大詰めを迎える現在。同時並行で、福井の地域交通もまた、大きく変化しようとしているのをご存じですか。今回の特集では、交通の新しい動き「MaaS(マース)」や新しい鉄道「ハピラインふくい」などについて紹介しながら、観光客や福井に住む私たちの利便性を向上する、福井の新たな交通事情についてお伝えします。
■[デジタルで変わる!]移動手段の検索・予約・決済がラクに!
福井の未来を変えMaaS(マース)
●人の移動を大きく変える
「公共交通機関で移動するのは大変」と思っている人はいませんか。両替のタイミングに悩んだり、乗り継ぎの時間や場所を何度も調べたり、車内で落ち着かない時間を過ごした経験がある人も多いのではないでしょうか。
そのような問題を解消してくれるのが、「MaaS(マース)」(Mobility as a Service)。今、全国で次々と導入されています。
MaaSとは、複数の移動サービスを最適に組み合わせて、検索、予約、決済などを一括で行うサービスのことを言います。これまでは、利用者が目的地までの経路を検索し、多様な交通手段からどれを利用するかを選び、交通機関ごとに切符を購入する必要がありました。しかしMaaSが実現すれば、バラバラな交通手段が、まるで一つの交通機関のように、検索から購入までを一括してできるようになります。
▽Before
交通機関ごとに個別に検索・予約・支払い
(例)自宅(明新地区)から足羽山へ移動する場合
(1)経路の検索
「足羽山でお花見。駐車場混みそうだから公共交通で行こうかな。どうやって行けばいいんだろう…」
「最短ルートを検索できているかしら…」
(2)移動手段の選択・予約
「何で行くのが最適かしら…鉄道?バス?タクシー?」
「交通機関ごとに時間や運賃を調べるのが大変…」
「面倒だから自家用車で行こうかな…」
(3)移動
自宅
↓ 徒歩
新田塚駅
↓ えち鉄
福井駅
↓ 京福バス
足羽山
「切符を買う時間あるかな…」
「小銭が足りない…」
▽After
出発地から目的地までの移動を一つのサービスとして提供
(1)移動手段の検索・予約・決済
「AとBの2パターン提案された!」
「思い付かないルートや交通手段も提案してくれるから助かる!」
「アプリ上で時間や運賃が分かって便利!」
「AとBどちらにしようかな?」
(2)移動
自宅
↓ 徒歩
新田塚駅
↓ えち鉄
福井駅
↓ 福鉄
足羽山
「アプリ上で支払いが済んでいるから慌てなくてOK!」
「乗り放題の切符でお得に移動できた!」
●専用アプリで利用可能
MaaSは、交通事業者や自治体が提供する各種情報などを、アプリで一元管理しています。経路検索や乗り換え検索ができるアプリは他にもありますが、公共交通機関だけでなく、シェアサイクルなども含めて最適な交通手段を提案してくれる点や、購入がアプリ上で完結する点がMaaSアプリならではの特徴です。
●ふくい版、はじまる
福井でも、「ふくいMaaS」が3月16日から始まります。ふくいMaaSでは、異なる交通機関が29時間乗り放題の切符や観光地を周遊できる入場券付き切符、乗車券と食事券がセットになった切符など、福井をお得に楽しめるデジタル切符を販売。休日の予定を立てるときにも、活躍してくれることでしょう。
今後は、予約制の乗り合いタクシーであるデマンドタクシーや、医療機関などとの連携も検討しています。行きたい病院を検索するだけで、最適な移動手段の提案と予約をしてくれるなど、日常生活をより便利に変える存在として期待されます。
●可能性は無限大
「ふくいMaaS」の誕生は、福井のこれからを変えるきっかけになるかもしれません。公共交通機関での移動が便利になり、利用者が増えれば、増便や路線拡大につながり、さらに便利になります。高齢者、子ども、障がい者など、誰もが安心・便利に移動できる地域社会が実現します。また、利用者データを活用することで、交通やまちづくりにおいて、ニーズに沿った政策を展開することができます。
そんなさまざまな可能性を秘めた「ふくいMaaS」は、「ふくアプリ」内で使用できます。福井の交通のあり方を変えるかもしれないこのアプリを、あなたも使ってみませんか。
■[支払いが便利に!]ICカードで支払いがスムーズに!ICOCA(イコカ)でピッといこっか!
2月24日(土)より、京福バス、福井鉄道バスの全路線で、交通系ICカードが導入されます。ICOCAをはじめ、Suica(スイカ)やPASUMO(パスモ)など、10種類のICカード決済に対応します。事前に現金をチャージ(入金)することで、支払いのときに現金を出す手間を省くことができ、スムーズに乗り降りができるようになります。
※今までどおり現金で支払うこともできます。
購入できる場所:京福バスチケットセンター、福鉄バスチケットセンターほか
チャージできる場所:バス車内、交通事業者のICカード販売窓口、市内のコンビニほか
※ICカード移行に伴い、紙定期券が廃止されます。一部切符の販売終了や変更もあります。詳しくは、各交通事業者にお問い合わせください。
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