福井の昔の写真を、学芸員の解説を添えて紹介します。
■市民に愛され親しまれてきた 市立図書館のあゆみ
福井市に初めて市立図書館ができたのは明治42年。福井藩祖結城秀康の300年祭の記念事業として、越前松平家などから寄付された書物を所蔵する図書館と付属書庫が開館したことに始まります。
旧福井城下馬門内(大手3丁目付近)に建てられた本館は木造洋式2階建て、閲覧室の座席数は40席。当初の蔵書数は2万5790冊で、新聞や雑誌も備えられていたそうです。県都の図書館として学生を中心に多くの利用がありましたが、福井空襲により焼失し、蔵書も大きな被害を受け、昭和25年に廃館しました。
その後しばらく図書館不在の時代が続きますが、昭和37年に移動図書館車による活動を開始すると、多くの市民から図書館再建を望む声が高まります。そして昭和51年、現在の場所(文京2丁目)に新しい市立図書館が開館します。
長年、多くの人々に愛され、親しまれてきた市立図書館。この度、2年ぶりにリニューアルオープンします。ぜひ利用してください。
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