福井の昔の写真を、学芸員の解説を添えて紹介します。
■まちなかのオアシス 中央公園
福井市中央公園は、戦災復興都市計画により昭和29年に現在の場所(大手3丁目)に開設されました。昭和31年には、公園内に遊具や水遊び用の池などの遊戯施設をはじめ、児童用図書を備えた児童館などが設置され、子どもたちに親しまれました。また、昭和34年には噴水が寄付され、池中央に据えられた聖火台型の水盤から勢いよく噴き出す水柱が市民の目を喜ばせました。
その後、国民体育大会の福井開催に合わせ、昭和43年には噴水が改良され、翌年には梅園が整備されました。その後、野外ステージ、円形の芝生広場やつつじ園が設置され、日常の憩いの場としてだけではなく、ふくいまつり(現福井フェニックスまつり)をはじめとする大規模イベントの会場としても人々を迎え入れていきました。
そして、福井での2回目の国民体育大会の開催に合わせて、平成30年にリニューアルした現在の中央公園。堀跡噴水や石垣など、福井城址(じょうし)の魅力を体感できる公園になっています。
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