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令和6年度 福井県原子力総合防災訓練

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福井県美浜町

10月25日・26日に、県主催の原子力総合防災訓練が行われました。
今回の訓練では、地震により大飯発電所が外部電源を喪失。その後、全面緊急事態まで進展。放射性物質が施設外に放出される事態を想定して実施されました。
訓練には、大飯発電所から半径30km圏内の県内嶺南5市町(敦賀市以外)に加え、国や福井県、京都府、滋賀県、兵庫県、自衛隊、消防、電力事業者等の関係組織・機関が参加し、町からは、西郷地区の住民約120人が町外への広域避難訓練に、また、それ以外にも多くの方が屋内退避訓練に参加しました。
町では、町原子力災害対策本部の運営訓練として、町原子力災害現地対策本部(現地オフサイトセンター/大飯)とのテレビ会議による情報共有や町民への情報伝達訓練等を実施するほか、災害状況の確認、住民への周知及び防護措置の実施等、原子力災害時に町や住民がとるべき行動等を確認しました。

■今回の訓練内容

▽目的
(1)大飯地域の広域避難計画(緊急時対応)に基づく避難手順の確認
(2)原子力緊急事態における対策本部と現地の体制や情報伝達手段等の確認
(3)原子力災害対策に係る要員の技能の習熟等

■町での訓練内容
(1)職員参集及び町原子力災害対策本部・大飯オフサイトセンターでの町原子力災害現地対策本部運営訓練
・警戒事態から全面緊急事態、放射性物質放出に至るまでの災害対策本部会議、合同対策協議会への参加
・大飯オフサイトセンターや県(国)とのテレビ会議による情報共有
(2)住民への情報伝達訓練
・防災情報伝達システム(屋外スピーカー、戸別受信機、ホームページ、防災アプリ)、行政チャンネル、緊急速報メール等
(3)屋内退避訓練【町内全域】
・町原子力災害対策本部からの屋内退避指示に基づき、自宅等において訓練を実施
(4)広域避難訓練【西郷地区(美浜西小学校区)】
・大飯発電所から半径30km圏内(西郷地区)の住民の町外(大野市)への広域避難
(5)消防団活動訓練【西郷地区(美浜消防団第4分団)】
・地元消防団により避難の呼びかけ、一時集合施設への誘導、区内の見回りを実施
(6)安定ヨウ素剤配布訓練
バス避難:一時集合施設のバス車内で看護師・保健師等の問診を受け配布
マイカー避難:美浜西小学校でドライブスルー方式により看護師・保健師等の問診を受け配布
(7)スクリーニング検査
・避難経路途中の敦賀市総合運動公園で実施
(8)住民講習会
・避難先(大野市:冨田公民館)にて、放射線やスクリーニング等の基礎知識についての講習会を開催

■戸嶋町長訓練講評
訓練最終日には、大飯オフサイトセンターで訓練の講評が行われ、戸嶋町長は「この訓練の実施に際し、大野市をはじめ、ご尽力いただいた国、県、関係機関の皆さまに心より御礼を申し上げます」と感謝を述べた後、次の2点を提案しました。
(1)防災アプリ等を利用した原子力災害時の事態の進展及び避難等防護措置状況の可視化
・迅速な状況把握と次の行動に備えた住民の準備、円滑な避難等につながる。
(2)監視カメラ増強等により避難道路の監視強化
・避難道路上の危険箇所にあらかじめ監視カメラを設置し、監視を強化することで、道路被害状況を随時把握することができ、避難道路の迅速な特定による円滑な避難等が行える。
以上のことを踏まえ「本町としても、課題等を洗い出し、検証する等、さらなる防災体制の充実強化や住民意識の向上、円滑な避難等につなげていきます」と講評を締めくくり、訓練結果を今後の原子力災害対策へ反映する考えを示しました。

お問い合わせ先:町エネルギー政策課危機管理対策室(担当・志賀)
【電話】32-6716

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