越前町の指定文化財を訪ねよう117

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―『上岬の文化的景観』編(1)―
E子：今日はインスタグラムに投稿する写真を撮りに、水仙ランドまできました!
水仙のシーズンにはまだ早いけれど、ここから素敵な海や夕日、灯台の写真が撮れるらしいってききました。他にも展望台とかあるってきいたのだけれど、どこかに案内が出てないかなあ。あ!あそこで誰か看板を見ている。私も行ってみよう!
学K：こんにちは!E子さん。写真ですか?水仙はまだ咲いてないですよ。
E子：こんにちは!今日はインスタ映えスポットを探しにきたのですよ。
ところでこれはなんの看板ですか?初めて見たような気がします。
学K：そうですか。これは春先に設置した看板で、国の重要文化的景観である「越前海岸の水仙畑上岬の文化的景観」を来訪者に紹介しています。
E子：「文化的景観」…なんだか前に聞いたことがあるようなないような。
学K：そうですね。文化財保護法に登場したのが平成16年と比較的最近なので、聞きなれない人が多いと思いますが、絵画・工芸品や建造物、遺跡などと同じく文化財の1つなのですよ。
E子：ええ!でもこの看板には、この辺の地図が載っているだけですよ?
学K：「文化的景観」とは、簡単に紹介すると、住んでいる人たちの生活や生業が、長い年月、自然に働きかけたことによってできた、その土地の特徴が見られる景観のことです。
E子：ここだと水仙畑ですか?看板の地図にも載っていますね。
学K：それだけではないのですが、代表的なものはたしかに水仙畑ですね。
E子さんのように「文化的景観って何?」というような人から「文化的景観を見に来た!」という人にまで、越前町の文化的景観の魅力を発信するために設置してあるのが、この看板です!