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越前町の指定文化財を訪ねよう119

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福井県越前町

■『上岬の文化的景観』編(3)
E子:福井市の下岬と南越前町の糠も、越前町の上岬と同じく水仙の産地です!海岸沿いの斜面や、昔はお米を作っていた棚田を水仙畑にしているのですよね。
学K:E子さん、なにげによく知っていますね。
E子:実は今、看板の説明をこっそり見ました…。
学K:そうでしたか。この看板、色々なことが書いてあるでしょう。
E子:そうですね。地図の他に、水仙の栽培カレンダーや近くの水仙畑や集落の特徴などの見どころが書いてあって、観光案内も完璧です!
学K:それ観光案内だけではないのですよ。
E子:え?
学K:この地図にかかれているもののうち、水仙畑と他に黒丸がついているものがありますね。これらはこの文化的景観で見られるものの中でも、特に景観の特徴と価値をあらわしているため保護する必要がある、と特定された「重要な構成要素」なのです。
E子:え?川や岩などはなんとなくそうかなあと思いますけど、集落とか、お寺や神社って水仙畑の景観に何か関係あるのですか?
学K:E子さん、お忘れですね?「文化的景観」は人々のくらしによって生まれた景観ですよ。
「上岬の文化的景観」は、この地図に載っている集落の人達が、冬の副業として水仙を栽培出荷しながら生活してきたことによって生まれました。
E子:なるほど、そこでくらしている人達の生活に関係しているものも「重要な構成要素」になっているのですね。
学K:もちろん、他の文化財と同じく所有者の方の同意を頂いています。
「重要な構成要素」になっている神社やお寺は、どこもその地区の年中行事の場になっていて、地域の人達によって大切に管理されています。
E子:改めてこの看板を見ると、血ヶ平集落はお寺や神社がいくつもあって、歴史が深い場所なのだなあと思いました。私、町内の泰澄大師に関する場所がいくつか行きましたけど「貧谷の滝」は行ったことないです。
学K:この看板を作る時、どのようなものを載せるのか、地区の人々に協力していただいたのですが「貧谷の滝」は集落の人達の一押しスポットですよ!四季を通して素敵な写真もとれるそうです。
E子:そうなのですか!さっそく行かなきゃ!
学K:遊歩道入り口に駐車場もあって行きやすい場所ですが、山の中を歩きますし、滝の近くは滑りやすくなっています。季節に合わせた山歩きのできる服装で行ってくださいね!

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